水戸市の偕楽園の隣に位置する「常磐神社(ときわじんじゃ)」。ドラマ「水戸黄門」で知られる黄門様が祀られている神社です。
今回は、歴史も知ることができる水戸市の「常磐神社」について紹介していきます!
どのような御朱印や御朱印帳があるのかを中心に、由緒や歴史、ご利益、駐車場やアクセス方法まで詳しくチェックしていきましょう。
水戸で御朱印巡りを楽しんでください。
あまり歴史が得意では無いという方もいらっしゃると思うので、ご祭神の徳川光圀公と斉昭公がどんな人だったのかも簡単に紹介していきます。
水戸・常磐神社の御朱印は徳川家の家紋入り!歴史に影響を与えた2人が祀られる神社
こちらの写真、偕楽園駅(梅まつり時期のみに開設される臨時駅)から降りてすぐのところにある常磐神社の階段です。
看板に書かれている2人の名前、常磐神社の御祭神です。
徳川光圀公(水戸光圀)は「水戸黄門」でお馴染みの方。徳川斉昭公は、最後の将軍徳川慶喜のお父さんであり、偕楽園を造営した方です。
- ご祭神
高讓味道根之命(たかゆずるうましみちねのみこと・徳川光圀公)
押健男國之御楯命(おしたけおくにのみたてのみこと・徳川斉昭公) - 創建:明治6年
- 例祭:5月12日
- 摂社:東湖神社
徳川光圀公には「義公」、徳川斉昭公には「烈公」というおくりながあります。
常磐神社の由緒
- 明治6年(1873年)には、明治天皇の勅旨により常磐神社の社号が定められ県社に列格。
- 翌年の明治7年(1874年)に、現在の常磐神社の場所に社殿が建てられました。
- 明治15年(1882年)に別格官幣社に列格
- 昭和20年(1945年)に戦災によって建物のほとんどを焼失
- 昭和33年(1958年)に再建
徳川光圀公と斉昭公がどんな人だったのかは、この記事の最後にまとめています。
常磐神社の通常御朱印
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常磐神社の御朱印は、「偕楽園」と書かれたひょうたん?落花生?と中央にはドンと徳川家の家紋である「葵紋」が押されています。
葵という植物は「神聖な植物」とされています。シンプルですが、水戸徳川家は徳川御三家らしい御朱印です。
初穂料 | 500円 |
受付時間 | 9:00~16:30 |
常磐神社では境内社の東湖神社の御朱印もいただくことができます。
常磐神社の限定御朱印
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2月~3月は期間限定で「観梅まいり」の御朱印も登場します!
水戸の梅まつりに来られる際には、常磐神社へ参拝して期間限定の御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか。
「観梅まいり」の梅のスタンプが押されますよ。
夏には7月1日~7月31日の期間「夏詣」御朱印も。その年によって色が変わるそうなので、毎年違う色の夏の御朱印がいただけそうです。
境内社御朱印
境内社の御朱印もいただけるのですが、常磐神社は少し珍しいかもしれません。
境内にある摂社「東湖神社」、末社の「三木神社」「常磐水神社」「常磐稲荷神社」の朱印が1つになって押されている御朱印になります。
いろんな神社を参拝したり、ご紹介していますが、境内社が一緒になった御朱印は初めてみました。
受付場所 授与所
時間帯 9:00~16:30
偕楽園の梅が見頃の時期、梅まつり期間中の土日には、常磐神社の参拝も混雑します。(時間に余裕をもってお越しください。)
御朱印帳
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初穂料 | 1,500円 |
常磐神社の御朱印帳ですが、最近新しく増えたのでしょうか?と思ったら2018年に出てたんですね。
昔見たときには、常磐神社正面の鳥居の風景が描かれた紺色の渋い御朱印帳があったのを覚えています。
もう一つの梅の花の刺繍でデザインされたピンクの御朱印帳も素敵です!
どちらの御朱印帳にも徳川家の家紋が入れられています。水戸らしい御朱印帳ですよ。
御朱印集めを始めようかな!という方は、ぜひチェックしてみてください。
常磐神社のお守り
常磐神社でもいろいろなお守りが用意されていますが、その中で注目なのは「印籠守」です。
常磐神社ならではのお守りを手にすることができます。
もちろん印籠守にも徳川家の家紋が入れられています。
この他、学業成就のご利益がある「勝守」、八角形の「方位除け」なども人気があるようです。
常磐神社のご利益
常磐神社のご利益はこちらです。
- 商売繁盛
- 交通安全
- 学業成就
- 合格祈願
特に徳川光圀公が学問に熱心な方でしたし、斉昭公は水戸藩校を作った人でもあるため、学力向上、合格祈願や学問成就、文武両道のご利益が得られるとされています。
地元の人たちの間でも合格祈願のご利益は有名なので、受験生や学生もたくさん参拝に訪れています。
他にも常磐神社の境内の末社「三木神社」は、安産祈願や子授けのご利益があると言われています。
常磐神社・境内の見どころと回る順番
(前にテントなどが設けられていますが、参拝時がちょうど梅まつりが始まる前の準備中でした。普段は何も置かれていません)
常磐神社の境内は決まった周る順番はありませんが、効率よく回る順番で見どころを紹介します。
常磐神社の鳥居をくぐった先は階段になっています。けっこう登りがいのある階段です!
階段を登りきると両脇に狛犬。
梅まつりの開催期間中は、境内も屋台でいっぱいになるので賑わいます。
進んでいくと左側に手水舎があるので、清めてからお参りです。
社殿
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階段を登り切った先の正面には社殿がにあります。(お参りしてたら忘れたので常磐神社のインスタから。)
一度戦災により焼失しましたが再建された歴史ある建物です。
この社殿の見どころは、徳川光圀公と徳川斉昭公が祀られているということではないでしょうか。
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歴史的にも有名な人物が祀られているので、常磐神社ならではの雰囲気を味わってみてください。
社殿でのお参りを終えたら、続いて末社でお参りを。
社殿の左側には「ご神水」がありました。
摂社・末社
常磐神社の境内には、摂社「東湖神社」、末社の「三木神社」と「常磐稲荷神社」が存在します。
三木神社は、光圀公の育ての親である三木之次と三木武佐が祀られる神社です。
社殿の近くにあるので、まず社殿右側に赤い鳥居が連なる奥の「常磐稲荷神社」、そして社殿の左側に位置する「三木神社」、社務所手前(社殿の左)にある「東湖神社」を周りましょう。
(社殿の裏手をぐるっと回る感じでお参りしました。撮影していません)
少し境内をぐるっとしますが、そこから社殿の左側へ行き「能楽殿」へ。
能楽殿(能舞台)
「能楽殿」は、常磐神社で唯一戦災による被害を免れることができた建物。
平成3年に能舞台として改修されています。
毎年お祭りの時期に能楽などが行われます。
さらに右手の方へ進むと、「浪華の梅」と「義烈館」があります。
浪華の梅
義烈館の前には、「浪華の梅」という一本の梅の木があります。
歌碑と一緒に立ち並んでいるので分かりやすいです。
光圀公も斉昭公を祀る神社ですからね。
歌碑に刻まれている和歌は、斉昭公が作ったも。明治36年に徳川慶喜公が石碑に刻んだと言われています。
廃藩置県となった時に、有志によって梅の木が常磐神社へ移し植えられたそうです。
近くには古くに作られた「太極砲」も置かれているので見ておきましょう。
義烈館
社殿の右手にあるのが「義烈館」です。
「義烈館」は光圀公と斉昭公の諡号である義・烈から名づけられ、遺品や遺墨など二公に関連するものが展示される資料館
館内には、光圀公の木彫り像、日本最大級の太鼓「大陣太鼓」、水戸学に関する資料などここでしか見られない珍しいものを見ることができます。
義公(徳川光圀公)木像は隠居時代の姿で、水戸市内には何体も銅像がありますが、ほぼ等身大の木像を間近で見られるのは「義烈館」だけ。
看板にも「水戸のすごいものあります」って書いてある!
せっかく常磐神社へ来たら、あまり見学時間はかからないので「すごいもの」を見てきてはいかがでしょうか。
拝観の所要時間はだいたい20分くらいだと思います。義烈館の拝観は10分くらいです。
クーポン画像をプリントアウトしておくと受付にて入館料が割引されます。
参拝したらちょっと休憩
参拝や御朱印、お守りをいただいた後には、偕楽園レストハウスで休憩したり、お土産を見たりすることができます。
それに、ちょっと歩いたら目の前は「偕楽園の東門」です。
大日本史完成之地
偕楽園には「大日本史完成之地」もありますよ!
探してみてください!
偕楽園内も散策して、水戸の歴史と景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
常磐神社の駐車場とアクセス方法
初めて訪れる場所の駐車場やアクセス方法は、マップを見ただけでは分からないことも多いですよね。
駐車場について
常磐神社には、義烈館の横に駐車場が完備されていますが、20分につき100円の料金がかかります。(有料駐車場です。)
常磐神社だけ参拝してサクッと帰るという場合や歩くのが困難な場合など、有料でもOKという場合はこちらの専用駐車場がおすすめです。
ただ、偕楽園の周辺にはいくつかの駐車場が用意されているのでチェックしておきましょう。
偕楽園周辺は、徒歩で往復可能な距離に無料駐車場がたくさん設けられています。
(梅まつり期間中は有料駐車場になります。ほとんどが1回500円)
なので、偕楽園の周辺に車を停めるのがおすすめです!
偕楽園周辺の駐車場を利用すると偕楽園も一緒に楽しめますからね。ぜひ利用してみてください。
【関連記事】偕楽園・常磐神社の駐車場情報
アクセス方法
常磐神社があるのは茨城県水戸市。日本三名園で有名な偕楽園に隣接しています。
電車とバスを利用してお越しの際は、JR常磐線水戸駅へ向かいます。
近くにはJR常磐線の偕楽園駅がありますが、偕楽園駅は水戸の梅まつり時期のみに停車する臨時駅となっておりますのでご注意ください。
そのため基本的には最寄り駅は水戸駅になります。(水戸駅からはバスを利用してアクセス。)
水戸駅北口のバスターミナル
- 4番乗り場・偕楽園方面行き→偕楽園・常磐神社前で下車
- 6番乗り場・偕楽園行き→終点「偕楽園」で下車
乗車時間はどちらも15分程度。
バスで水戸観光をされる場合は、1日乗り放題の「水戸漫遊1日フリー切符」がおすすめです。対象施設の入館料などが割引される特典もついていますよ!
車でお越しの場合は、常磐自動車道の水戸ICへ向かい、大洗・水戸市街の国道50号線方面を進みます。
水戸ICからは15分ほどで到着することができます。
偕楽園・常磐神社へのアクセス方法はこちらを参考にしてみてください。お得なバスのフリー切符情報もありますよ!
【関連記事】偕楽園へのアクセス情報
常磐神社 | |
住所 | 〒310-0033茨城県水戸市常磐町1-3-1 |
参拝可能時間 | 6:00~17:30 |
ホームページ | https://komonsan.jp/ |
義烈館の入館料
常磐神社の拝観料は無料です。自由に参拝することができます。
ただし、境内の資料館「義烈館」は入館料がかかります。
義烈館 | |
入館料 | 大人300円 子ども100円 |
休館日 | 木曜日 |
見学可能時間 | 平日9:30~15:30 土日祝9:00~16:00 (梅まつり期間中は平日も16時まで) |
常磐神社の主な行事
次に常磐神社で毎年行われている主な行事・イベントはこちらです。
初詣
元日は0時から開門。
日の出とともに「歳旦祭」が行われます。
常磐神社へ初詣に訪れる参拝客は、毎年およそ30万人となっており、三が日は屋台も出て賑わっています。
梅まつり
春の一大イベント「水戸の梅まつり」は、2月中旬~3月に偕楽園と弘道館で開催される毎年恒例のお祭りです。
お祭り期間中には、偕楽園と常磐神社でもさまざまなイベントが行われます。
常磐神社の境内では「全国梅酒祭り」も3日間にわたって開催されます。
例祭(神幸祭)
常磐神社の社殿が明治7年5月12日に建てられました。
毎年5月12日には、最も重要な祭典とされる「例祭」が行われます。
さらに水戸市の夏祭りは水戸黄門まつりが開催されています。
【関連記事】水戸黄門まつり情報
水戸市内の神社めぐり、御朱印めぐりならこちらのページも参考にしてみてください。水戸徳川家ゆかりの神社がたくさんありますよ!
常磐神社周辺のおすすめスポット
やはり徳川光圀公と斉昭公にまつわるスポットを回るのがおすすめ!
偕楽園
常磐神社の隣にある「偕楽園」。
梅が見頃を迎え「水戸の梅まつり」が開催される時期がおすすめですが、年間を通してさまざまなお祭りが開かれています。
常磐神社とセットで訪れてみてください。
弘道館
徳川斉昭公が建てた日本最大級の藩校「弘道館」は日本遺産にも認定される歴史的スポットです。
重要文化財に指定される建造物も点在し、偕楽園とは違った雰囲気で歴史を肌で感じることができます。
弘道館の敷地内には「鹿島神社」もあるので、参拝してみてはいかがでしょうか。
徳川ミュージアム
「徳川ミュージアム」は、徳川御三家の水戸徳川家の遺品やまとまった史料が展示される博物館です。
水戸の歴史をより知ることもできますが、名刀「燭台切光忠(しょくだいきりみつただ)」の本歌と再現された刀が注目&おすすめポイントです!
常磐神社に祀られる「徳川光圀」とは?
水戸黄門さまでおなじみの徳川光圀公は、学問に力を注ぎ、広めたことでも有名です。
徳川光圀の生い立ち
徳川光圀(とくがわ みつくに)は、水戸黄門としてもお馴染みの水戸藩の2代当主です。
寛永5年(1682年)に水戸藩初代藩主・徳川頼房の三男として生まれましたが、母が正式な側室ではなかったので家臣の屋敷で産まれました。
血筋は徳川家康の孫にあたります。
水戸黄門(徳川光圀)の誕生地である水戸黄門神社(義公祠堂)が水戸駅の近くにありますよ!
【関連記事】水戸駅周辺のおすすめ神社・寺院
5歳まで身分を隠して三木夫妻のもので教育を受ける。
1661年に父の徳川頼房が水戸城で亡くなり、水戸藩28万石の家督を継ぐ。
寛永9年(1632)水戸城に入城。
6歳になって世継ぎとされてからは、父のもと江戸の小石川邸で世子教育を受ける。
15歳ごろになると徐々に不良っぽくなっていったとか。(15歳と言ったら思春期真っただ中だ!)
18歳の時に、史記の「伯夷伝」を読んで大きな転機を迎える。(光圀公自身が大きく変わったのはこの時らしい。)
その歳から日本の歴史書である「大日本史」の製作に携わり、学問に尽力されていったそうです。(江戸の藩邸に彰考館を建て編纂事業も始める。)
江戸初期には、藩主が死去すると家臣も殉死する者が多く、家臣の殉死が風習になっていました。
水戸光圀は、家臣の殉死の風習を禁じる。
自ら殉死しようとしている家臣の噂を聞きつけては屋敷を周って、説得していたことも伝えられています。
その二年後に江戸幕府は殉死禁止令を出しました。
(光圀公の影響力は大きかったのですね。)
また、水戸で新鮮な水が飲めるように水道工事をしたり、多すぎる寺を減らす寺社改革など水戸藩内の改革にも手腕を発揮。
1690年に光圀公は藩主を譲り、隠居生活へ。
実は諸国漫遊していない?
ドラマ「水戸黄門」でおなじみの助さんと格さんを連れて諸国漫遊するイメージですが、実際のところは違ったようです。
天下の副将軍として江戸の藩邸にいて、将軍に助言したりする役割でした。
本拠地である水戸城から参勤交代することもなかったそうです。
水戸城に行くときにも、許可を取ってから帰るという感じだったらしい。
近くの筑波山などは登ったりしていましたが、遠方には自由に行けなかったと言われています。(全然イメージと違う!)
どこにも行っていないというわけでもなく、日光、鎌倉、房総など関東一部には行っていた旅の記録は残されています。
茨城県内はいろんなところへ足を運んで、詩を詠まれています。
たまに水戸に入った時には、領内を視察するなど村人を表彰したり、領民に優しく接していたそうです。
日本で初めてラーメンを食べた人
光圀公は、ラーメンのレシピを見て自らラーメンを作ったと言われています。そして、日本で初めてラーメンを食べたのも徳川光圀公とされています。
(好奇心旺盛な人だったんですね。)
光圀公は幕府から許可を受けて、西山荘(せいざんそう)に隠居します。
隠居後も水戸藩に尽くし、5代将軍・徳川綱吉の命により江戸にも登りましたが、柳沢吉保ら改革派からはよく思われていなかったようです。
さまざまな功績を遺した光圀は、元禄13年(1701年)に食道がんのため西山荘の寝室にて死去。享年73。
常陸太田市の西山荘(西山御殿跡)2016年に国の名勝に指定。
光圀公が10年間過ごした西山御殿(にしやまごてん)を四季折々の景色と共に見ることができます。
常磐神社のご祭神「徳川斉昭」ってどんな人?
徳川斉昭は、寛政12年3月11日に第7代常陸水戸藩主である徳川紀治(はるとし)の三男として生まれる。
三男だったため、藩主になる予定はなく、8代藩主となった兄・徳川斉脩(なりのぶ)の後継者候補でした。(30歳近くまで水戸藩に残る)
1829年に、兄の徳川斉脩が亡くなります。
兄の斉脩は正室の子どもが居なかったので、一部の家老たちが11代将軍の徳川家斉の男子を水戸藩主に迎え入れようと画策するのですが、斉脩の遺書には違うことが記されていました。
それは「弟の徳川斉昭を後継者に」という内容。(この遺言書は偽造とも言われています。)
遺書により徳川斉昭が家督を相続し、徳川斉昭公が第9代水戸藩主に。
斉昭公が行った政策
徳川斉昭の一番有名な政策は「弘道館(こうどうかん)」という日本最大級の藩校を作ったことです。
その他、優秀な人材の登用、正確な石高の検地。
- 幅広い分野で学ぶ(今の総合大学的な場所)
- 卒業がない
- 身分にこだわらず優秀な人材を登用する
- 西洋の文化を積極的に取り入れる
弘道館では、武道、水戸学や自然科学、儒学、医学、精神などを教えたそうです。
この中でも「学問は一生行うもの」と考えて「卒業がない」というのも大きな特徴かもしれません。
他にも徳川斉昭は、身分にこだわらずに優秀な人材を登用します。
後に学問では西郷隆盛や吉田松陰、剣術では新撰組の山南敬助や坂本龍馬らにも強い影響を与える優れた人物を多く登用していました。
また、開国には反対していたけれど、西洋の文化や技術は積極的に導入し、西洋の兵器を国産化しようと試みたりも。
(お寺の鐘や仏像を大砲の材料にしたり、仏教を弾圧する政策もしたため、幕府から謹慎と隠居を命じられる。)
徳川斉昭と井伊直弼は、開国反対派と賛成派だけでなく、13代将軍の家定に後継ぎが居なかったことから将軍継嗣問題でも激しく対立していました。
斉昭公は実子の一橋慶喜を次期将軍に
徳川斉昭は、一橋家に養子となっていた一橋慶喜(斉昭の実子)を次期将軍にと考えていました。
しかし、井伊直弼が大老に就任。14代将軍は徳川家茂となります。
徳川斉昭は、慶喜らと抗議するため無断に江戸城へ訪れたことから、謹慎処分を受けることに。
さらに重い処分を受けることになり、永蟄居(えいちっきょ)という一生謹慎させられるのです。
徳川斉昭は1860年9月29日(万延元年8月15日)に永蟄居のまま最期を迎えました。享年61歳。
常磐神社のご祭神は、歴史に影響を与えた2人が祀られています。
まとめ
- 有名な水戸黄門が祀られる神社!
- 常磐神社ならではの御朱印が頂ける!
- 梅まつり時期は限定御朱印あり!
- お守りは「印籠守」がおすすめ!
- 偕楽園とセットで観光できる!
- 歴史好きな人にもおすすめ!
常磐神社は、有名な徳川家の水戸黄門さま、斉昭公が祀られるだけでなく、立派な由緒と歴史がある神社です。
御朱印やお守りなども人気がありますので、ぜひ水戸にお越しの際は参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。