茨城県つくば市の国立科学博物館 筑波実験植物園(つくば植物園)を紹介します。
都心近辺の植物園の中ではトップクラスの質と量があり、植物好きさん、のんびりデート、子どもたちと植物のお勉強にもおすすめのスポットです。
筑波実験植物園(つくば植物園)のお土産が買えるミュージアムショップ、ランチ情報などもまとめて紹介します。
国立科学博物館 筑波実験植物園(つくば植物園)
つくば市の筑波実験植物園(つくば植物園)は、国立科学博物館が植物研究を推進するために設置した植物園です。
筑波実験植物園では、日本の代表的な植物や私たちもよく知る植物、また世界に生息する珍しい植物など約3,000種の植物を公開。
研究されている貴重な植物たちを一般公開しているので、見たことがない知らない植物や絶滅危惧種の植物を誰でも間近で鑑賞することができます。
施設情報
施設名称 | 国立科学博物館 筑波実験植物園 |
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開館時間 | 9:00~16:30(入園は16:00まで) |
休園日 | 毎週月曜日(祝日・休日の場合は開園)祝日・休日の翌日(土曜・日曜日の場合は開園)年末年始(12月28日~1月4日) |
入園料 | 一般・大学生 320円、高校生以下(および65歳以上)無料 |
住所 | 〒305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1 |
TEL | 029-851-5159(代表) |
公式サイト | http://www.tbg.kahaku.go.jp/ |
筑波実験植物園の開園時間・入園料金
筑波実験植物園の開園時間は、9時から16時30分(入園16時まで)となっています。
※企画展などを開催している期間中は開園時間が変更となる場合があります。
休園日は、毎週月曜日(祝日・休日の場合は開園)・祝日の翌日(土日除く)・年末年始など。
事前に公式ホームページなどでチェックしておくと安心です。
料金
- 一般・大学生:320円
- 高校生以下:無料
- 65歳以上:無料
大人でも320円という良心的な入園料!
高校生以下は無料ですからね。とても嬉しい料金設定。
季節ごとに植物を楽しみたいという方は、年間パスポート(リピーターズパス・みどりのパス)がお得です。
リピーターズパスは、上野の本館常設展や付属自然教育園でも利用できます。
筑波実験植物園のアクセス・駐車場情報
筑波実験植物園のアクセス方法は車と電車・バスで行く2通りあります。
電車・バスでのアクセス
つくばエクスプレス線のつくば駅。つくば駅からバスでアクセスするのが便利です。(タクシーの場合は駅から5分)
・つくバス北部シャトル(3番乗り場)→「天久保(筑波実験植物園)」から徒歩3分
・テクノパーク大穂行き(5番乗り場)→「筑波実験植物園前」から徒歩3分
・筑波大学循環左回りコース(6番乗り場)→「天久保2丁目」から徒歩10分
・つくばサイエンスツアーバス 北回り→「つくば植物園」
つくばサイエンスツアーバスは、年末年始を除く土曜・日曜・祝日に運行している研究教育施設を巡る循環バスです。乗車券を購入すれば当日何度でも乗り降り可能です。
予約は必要ないので、つくば市内の研究所を見学してみてください。
車の場合
常磐自動車道の桜土浦ICから約8㎞、圏央道のつくば中央ICから約7㎞です。
筑波実験植物園の駐車場
駐車料金は無料です。
平面・立体で約120台の駐車スペースが用意されています。
筑波実験植物園の展示エリア
こちらは園内の中央付近にある沼・湿地エリアです。水生植物が見られます。ウシガエルの鳴き声も聞こえてくる場所です。
植物園の全体の面積は14ヘクタールあるから園内には池も小川もある!そして、世界の生態区、生命を支える多様性区の2つに分かれ、屋外展示と温室展示で行われています。
- 常緑広葉樹林
- 温帯性針葉樹林
- 山地草原
- 水生植物
屋外展示もエリア別に構成されています。
草原エリアからうっそうと茂った森林エリア、水辺でも自生する植物を見ることができます。
林の中には観測機器があり、気温や降水量、きのこの胞子など生物由来の微粒子(バイオエアロゾル)などが観測されています。
研究施設ですからね!※触れてはいけませんよ。
世界の自然風景が園内で見られるので、散歩やウォーキングするのにもぴったりな景色が楽しめます。
珍奇植物がぎっしり!5つの温室
サバンナ温室にはたくさんのサボテンがありました。
- サバンナ温室
- 熱帯雨林温室
- 熱帯資源植物温室
- 水生植物温室
- 絶滅危惧植物温室
5つの温室に世界各国の珍奇植物がぎっしり詰まっています。
「ヘリコニア」のこういった色鮮やかな植物って南国って感じがしますよね。
熱帯雨林温室の林です。
サバンナ温室や熱帯雨林温室は特に規模も大きく見応えがあります。ここに来たら見逃せないエリアですね。
多肉植物エリアも大小たくさんありました。
山野草の展示エリアでは、山地を再現した展示を見ることができ、水生植物温室では熱帯を再現した池の中に水草など水辺の植物と魚。
初めて実物を見たカカオの実。他にもバニラビーンズがあり、手で触れて匂いを嗅いだりすることができます。
普段は黄色のレモンしか目にする機会ってあまりないですが、木に実っている緑のレモン。
このピンクのサザンクロスも可愛くて目にとまりました。
園内では筑波山で見られる植物の約半数(400種類)を見ることもできます。(目印に樹名板に筑波山のマークが)
筑波山に生息する植物の多さにも驚きですね。登山の予習にも復習にもなりそうですね。
筑波実験植物園を楽しむポイント
お目当ての植物や興味があるエリアがある場合は良いですが、広い園内ではたくさんの植物があるので、どこから何を鑑賞しようか迷ってしまいます。
園内の入口となる教育棟の受付では「見ごろの植物」という園内マップをもらえるので、これを活用するととても便利です。
1週間ごとにちょうど見ごろを迎える植物がまとめて紹介されています。
屋外と温室に分けておすすめの植物や展示場所が記載されているので、園内がとても散策しやすいです。
掲載されている植物の花や実を楽しんでみてください。効率よく回りたい方におすすめです。
園内の見学所要時間
こちらの植物園はそれほど混雑していないので、ゆっくりと回ることができます。
屋外展示は大きな公園のような感じです。とても静かなので、お散歩やデートにも良いスポットだと思います。
所要時間は、植物を見ながら、写真を撮ったりしてゆっくりと園内くまなくを回ると3~4時間くらいかかるでしょう。
興味があるエリアだけサクッと見て回る場合は、所要時間は1時間くらいだと思います。
また高校生以下は無料なので夏休みなどにも最適ですね。
世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」
【快挙🎊🎉】
筑波実験植物園が日本植物園協会から「保全・栽培技術賞」を受賞しました🎉✨
ショクダイオオコンニャク🌱の4回の開花に成功した技術が評価されたものです💡詳しくはこちら‼️https://t.co/6boAjf1t8f#国立科博博物館 #筑波実験植物園 pic.twitter.com/s8D30jO663
— かはく【国立科学博物館公式】 (@museum_kahaku) September 5, 2020
世界最大級の花と言われる「ショクダイオオコンニャク」の開花は、ニュースでも取り上げられていましたね。
世界でも開花が稀な花。7年から10年に1度しか咲かないという。咲いても2日目には閉じ始めてしまうので、花を見られるチャンスは滅多にありません。
4回の開花に成功しているため、その技術も評価されているんですね。
2020年は1月18日に開花。
これまでの開花までの成長の様子はこちらでも見ることができます。
筑波実験植物園で開花して話題になったリュウゼツランの花
大きな花芽は今もそびえ立つ#筑波実験植物園 #アガベ #リュウゼツラン pic.twitter.com/H1oauikIdz
— みなりぃ🐬 (@irukabeluga) September 4, 2020
最近では、高さが6mとかあるリュウゼツランの花も開花して話題になっていましたね。
一生に一度しか咲かない、高さ6.65mの巨大な草、アガベ・サルミアナ・フェロクスが開花したというニュースが出ていました。
花の開花情報や最新の様子などは、公式ページのブログもチェックしておくのがおすすめです。珍しい花の開花に立ち会えるかもしれませんよ。
クレマチス展など企画展やイベントも楽しめる
筑波実験植物園では、常設展のほかに季節ごとに楽しめる企画展が年に6、7回ほど開かれています。クレマチス、欄、サクラソウ、きのこなど。
5月~6月に特別公開されるクレマチス園もけっこう見ごたえのある展示がされています。
普段あまり目にすることができないレアな品種が展示されているので、企画展を目当てに行くのもおすすめですよ。
第2土曜日には天体観測・各種セミナーなども開催されています。(事前予約制もある)
写真はほんの一部ですが、園内の様子を紹介させていただきました。雰囲気は伝わりましたでしょうか?
筑波実験植物園でランチするなら園外がおすすめ
筑波実験植物園内には、食事をとれるレストランやカフェ・売店が併設されていません。
あるのは飲み物の自動販売機なので、お子さまと一緒に行かれる場合などはおやつや軽食、お弁当などを持ち込むと良いでしょう。
パンフレットでチェックしてみてください。
イスとテーブルのある休憩スペースでは、お弁当など持って行ってピクニックみたいに食べてもOK。
園内には飲食店はありませんが、植物園周辺にはカレー屋さんやファミレスなどもありますよ。
受付でチケットにスタンプを押してもらえれば、植物園に再入場することも可能です。
また、つくば駅周辺の人気カフェ・レストランはこちらでも紹介しているので参考にしてみてください。
つくばの自慢のグルメを味わうなら、車で10分のところにある「筑波ハム直売所」もおすすめです。
周辺スポットへ行く途中などでランチを済ませるのも良いでしょう。
筑波実験植物園のミュージアムショップ
お出かけしたらお土産も気になりますよね。
園内の教育棟に、植物関連のグッズや国立科学博物館のグッズが購入できるミュージアムショップが併設されています。
ここでは季節のお花も販売されているので、記念にお花も購入してみるのも良いでしょう。
場所 | 国立科学博物館筑波実験植物園 教育棟 |
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営業時間 | 9:00~16:30(入園は16:00まで) |
休業日 | 国立科学博物館筑波実験植物園の休園日に準じる |
つくば市観光をする日に、雨だった場合でも楽しめるスポットはこちらで紹介しています。
つくばのサイエンスツアーバスで施設を見学
サイエンスツアーバスでは、筑波実験植物園の他にこちらの施設へも足を運ぶことができます。
お車で移動される方は、バスを利用しなくても、それぞれが近いので車でも簡単に回ることができますよ。
- つくばエキスポセンター
- 産業技術総合研究所 地質標本館
- サイエンス・スクエア つくば
- 地図と測量の科学館
- JAXA 筑波宇宙センター
無料で見学できる場所も多いので、チェックしてプランを立ててみてはいかがでしょうか。
茨城県内の植物園もチェック!
茨城県内には、花や緑を楽しめる面白い植物園や公園が多くあるので、ぜひチェックしてみてください。
家族連れでのお出かけや観光でも人気のスポットがありますよ!
茨城県フラワーパーク
石岡市にある「茨城県フラワーパーク」。
春と秋のバラまつりやダリア展、冬のイルミネーションの人気イベントが開催されていたり、園内には家族で楽しめるロングスライダーやアスレチックなど家族でのお出かけにもおすすめのスポットでした。
春と秋のバラ祭り、冬のイルミネーションが人気です!
水戸市植物公園
茨城県水戸市の「水戸市植物公園」は、テラスガーデン・観賞大温室・熱帯果樹温室・植物館・芝生園・ロックガーデン・水戸 養命酒薬用ハーブ園などからなる洋風の庭園です。
こちらも2021年に大温室がリニューアルされました。
住所 | 〒310-0914 茨城県水戸市小吹町504 |
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TEL | 029-243-9311 |
ホームページ | http://www.mito-botanical-park.com/ |
茨城県植物園
茨城県那珂市にある「茨城県植物園」では、約600種、約5万本の植物を楽しむことができます。
噴水のある美しい沈庄園、回遊式庭園の岩石園などをはじめ、たくさんの種類が植えられているカエデ園、バラ園、ボタン園、ツバキ園といった施設が。
熱帯植物館では、東南アジアの熱帯・亜熱帯に生息する植物(約240種、約23,000本)を観察できる施設です。
館内は4つのゾーンに分かれ、熱帯樹林のカジュマルやバナナ、パパイヤなどが見られます。
住所 | 〒311-0122 茨城県那珂市戸4589 |
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TEL | 029-295-2150 |
ホームページ | http://www.ibaraki-shokubutuen.jp/ |
お子さま連れなら「国営ひたち海浜公園」、「ミュージアムパーク茨城県自然歴史博物館」、日本有数のイングリッシュガーデンの「七ツ洞公園」もおすすめです。
まとめ
筑波実験植物園に行くと、初めて見る植物が多いので、世界にはこんなにたくさんの植物が存在していることに改めて驚きでした。
形とかも不思議なものがたくさんありましたよ!
園内は広すぎることもないほど良い敷地で、休日の森林浴的にも良い場所ですし、デートにもおすすめな植物園です。
車でなくても、つくばエクスプレス線を利用すると都心からでもアクセスが良いので、のんびりと過ごしたい日に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。