今回は、茨城県鹿嶋市の「常陸国一之宮鹿島神宮」の御朱印やお守りをはじめ、鹿島神宮の見どころやご利益も現地レポートしていきます。
2674年に創建された鹿島神宮は、平安時代から存在する由緒正しい神社です。
ここぞという時に参拝したいスポット、茨城屈指・関東最強とも言われる一度は訪れていただきたいパワースポットです。
※2020年(令和2年)1月3日参拝時の御朱印も追加
【鹿島神宮の御朱印】限定の御朱印帳も人気!参拝レポート(鹿嶋市)
御朱印は神社を参拝した証であり、御朱印ガールとか一時期言われてましたけど、最近は男女問わず御朱印集めをされている方が多いですよね!
ブログ、SNSでも男性の方からお問い合わせやDMをいただくことも多いんです!
「茨城県でおすすめの神社ありますか?」とか質問いただいたときには、確実に「鹿島神宮」も紹介させていただいてるおすすめのスポットです。
茨城県NO.1の神社「鹿島神宮」
茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮。
- 正式名称:「常陸國一之宮鹿島神宮」
- ご祭神:武甕槌大神(タケミカヅチノミコト)
- 創建:紀元前660年
- 鹿島神社の総本山
鹿島神宮は茨城県(常陸国)で最も格式高い神社です。(正式名称の「一之宮」が「最も格式高い」ことを表しています。)
そして、関東最古であり全国約600社ある鹿島神社の総本社です。茨城県にも10社以上の「鹿島神社」があります。
また、千葉県の香取神宮とともに関東の東を護る守護神と言われています。
平安時代から「神宮」と呼ばれていた神社は三社ありました。そのうちの一社が「鹿島神宮」でした。
平安時代から「神宮」と呼ばれていた三社
- 伊勢神宮
- 鹿島神宮
- 香取神宮
鹿島神宮は、きっと茨城県の神社の中で1番知名度のある場所ではないでしょうか。
鹿嶋市を代表する観光スポットともいえる存在です。
では、鹿島神宮の御朱印から紹介していきましょう。
鹿島神宮の御朱印!本宮と奥宮

鹿島神宮でいただける御朱印は2種類あります。
- 本宮の御朱印
- 奥宮の御朱印
ぜひ鹿島神宮にきたら2種の御朱印をいただいてみましょう!
御朱印は祈祷殿にて受付されています。
特別な祭事、お正月など混雑が予想される時期以外、普段は御朱印をいただくのにそれほど時間はかかりません。
受付場所 | 祈祷殿 |
受付時間 | 8:30~16:30 ※1月1日(元日)のみ午前0時から |
初穂料 | 各300円 |
こちらは以前の参拝時にいただいたものです。
鹿島神宮・本宮の御朱印

御朱印はそれぞれの神社で文字やデザインが異なり、違いが見られるのも面白いですよね。
この本宮の御朱印は、武甕槌大神の和魂の御朱印です。
鹿島神宮・奥宮の御朱印

こちらが鹿島神宮の奥宮の御朱印。武甕槌大神の荒魂の御朱印です。
御朱印を集めるのが好きな方の中でも、鹿島神宮の御朱印は文字がとても力強くてカッコいい!と言われています。
もらった時期によっても文字体も違っていますが、どちらも力強いですね。
鹿島神宮の御朱印帳!お正月限定の木製御朱印帳
今日から御朱印帳も新しいものに。
この日に合うようなペースでいただいて、新調しました。
御朱印帳はお伊勢参り用のものは別に、鹿島神宮でいただくようにしています😆
どれも柄が素敵なんですねえ!#鹿島神宮#御朱印帳#御朱印 pic.twitter.com/GBICol4uzl— Naoya@絶好調で手洗いうがい顔洗い🙌 (@suzukikunnkakko) June 29, 2019
鹿島神宮の基本的な御朱印帳は2種類ですが、限定のものを含めるといくつか種類があります!
- 楼門デザイン
- 一の宮御朱印帳
スタンダードな御朱印帳は、神宮の楼門が表紙に刺繍されたもの。もう1つは全国の「一之宮専用」の御朱印帳です。
一の宮巡りは御朱印集めでもさらにレベル高いですね!
お正月限定の木製御朱印帳が人気!

鹿島神宮は多くの参拝客が大晦日、元旦におとずれるので初詣はかなり混雑します。
お正月限定の御朱印はありませんが、元旦にのみ頒布される木製の御朱印帳があります。
鹿島神宮モチーフの焼印と社紋が押されているというレア物なので、毎年大晦日の晩はこの御朱印帳を求める方で行列ができます。
▼鹿島神宮のお正月限定御朱印帳がもらえる時間などについてはこちらで紹介しています。
さらにあの相川七瀬さんがデザインする御朱印帳もあるんです!
鹿島神宮の相川七瀬さんデザイン御朱印帳
鹿島神宮。新しい相川七瀬デザイン出ておった pic.twitter.com/SNcXiGlUbN
— 出雲八重垣 (@izumotochigi) January 4, 2019
歌手の相川七瀬さんデザインのオリジナル御朱印帳!
なぜ相川七瀬?と思いますが、実はかなり鹿島神宮に精通されている方。お正月限定の木製御朱印帳の授与にも並ばれたことがあるそうです。
毎年、元旦、初詣時期に新作が出されています。
全部で5種類
早朝に鹿島神宮にて初詣⛩️⛩️⛩️
本日頂いた御朱印&御朱印帳です。
御朱印帳は今年の相川七瀬さんデザインです。 pic.twitter.com/CNo6LUljHF
— 元太郎 (@gengen_hisa) January 3, 2020
- 新作(2種類)
- 鹿モチーフ(2種類)
- チェック柄(ピンク)
5種類になっています。
デザインも可愛らしくて、持ちたくなる御朱印帳ですよね!
デザインは、
- 神の使いの鹿
- 雷
- 太陽
- 月
をモチーフにしている色違いの2種類(白と紺)になっています。
相川七瀬さんのデザインする御朱印帳は、神の使いである「鹿」をメインにしているのが特徴です。
相川七瀬さんデザインの御朱印帳は全種類が常に置いてあるわけではないようです。お目当てのデザインがない場合は社務所に直接確認してみましょう!
・初穂料:1700円
・サイズ:11㎝×16㎝
ちょっとだけお高めですが、デザインが可愛らしいから気にならないかも!
個人的には鹿島神宮とは関係ありませんが、こんな木製の御朱印帳もデザインがかわいくて好きです!
かわいくないですか?
お気に入りを持つと御朱印集めもより楽しくなりますよね!
相川七瀬さんデザイン御朱印帳の袋もある?
紺色、赤色をベースに白のラインが入ったデザインの2種類の袋があります。
それぞれに、太陽・月・雷・7の相川七瀬さんのマークが入っていますよ!
新作の御朱印帳とお揃いの御朱印帳袋が販売される可能性もあります!御朱帳と袋をお揃いで揃えられるのも良いですよね。
御朱印帳をこれから手に入れようという場合は、鹿島神宮の御朱印帳に素敵な御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか。
鹿島神宮のご利益「人生のターニングポイントになる」

鹿島神宮は「始まりの地」と呼ばれ、人生の転換力をもたらすパワースポットと呼ばれています。
鹿島神宮のご利益:人生の総合的な開運
- 勝負運(困難に立ち向かって勝ちを)
- 決断力(迷わずに進むことができる強い意志を)
- 行動力(邪魔するものをはねのけ進む力を)
- 統率力(人を導き成し遂げる交渉力、統率力)
- 厄除け(悪運、悪縁、邪魔を断つ)
鹿島神宮は、人生の総合的な開運のご利益があるので、参拝をすることで“人生を転換するターニングポイント”のとなるかもしれません。
ですから特にこのような方におすすめします。
- 組織、人を束ねるリーダー
- 独立起業者
- 人生の転換期
- 自分の進むべき道を決めたとき
という方、またそのタイミングにもぜひ参拝したい神社です。
関東最強クラスのパワースポットであり、「意を決したものが行くべき場所」とも言われています。
細かくご利益を見るとかなり多岐に渡ります。
皇室弥栄・神恩感謝・家内安全・交通安全・心願成就・除災招福・商売繁盛・企業隆昌・武道上達・道場安全・工事安全・職場安全・大漁満足・航海安全・五穀豊穣・旅行安全・合格・当選・安産・子宝・厄除・開運・健康・就職・勝負
東国三社
鹿島神宮は、香取神宮と息栖神社とともに東国三社(とうごくさんじゃ)とも呼ばれ、古来から東関東一体を守ってくれています。
- 鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)
- 香取神社(千葉県香取市)
- 息栖神社(茨城県神栖市)
ちょっとずつ鹿島神宮のすごさを感じてきませんか?
地元のJリーグチーム「鹿嶋アントラーズ」の選手や有名人もたくさん訪れていたり、メディアでも数多く取り上げられているので全国から参拝者が訪れています。
鹿島神宮のご利益が授かれる「お守り」

画像のお守りではありませんが、鹿島神宮のお守りは女性に大人気のお守りがあるんです。
幸せ鈴御守
「幸せ鈴御守」が有名で女子人気高いです!
鈴の音が幸せを招くと言われています。4色あるのでお好みの色や花のデザインを選びましょう!
勝守
武運の神様が祀られている鹿島神社。
勝負運アップのご利益があり「勝守」というお守りも有名です。
人生の中での様々な勝負の時、スポーツなどをしている人におすすめです!
鹿島神宮のおみくじ「帯占い」

鹿島神宮でもおみくじはいくつか種類があります。
一般的な大吉、中吉などの運勢が書かれているものもありますが、紹介するのは「鹿島の帯占い」というものです。
立体の三角の中には2本の赤い紐が入っていて、写真のようにその2本の紐の両端が上から出ています。
【占い方】
- 願い事をする
- 上から出ている4本の紐を2本ずつ結ぶ
- 箱から紐を取り出したときの形で占いの結果が分かる
どの紐と紐を結ぶかで、取り出したときの形・・・が変わり、その形で占います。

結果は3通り
- 別々の2つの輪:簡単には願いは叶わない
- 重なる2つの輪:半ば願いが叶う
- 1つの大きい輪:願いは叶う

こんな感じで結んで、包まれている紙を開いて赤い紐を取り出すと…。
じゃん!私は1つの大きな輪っかができました。
実はこの時2回目で、初めて帯占いをしたときもこんな風に良い結果が!

こんな感じで見事に1つの輪ができました。ちょっとしたゲーム感覚もあり面白い占いですよね!
初穂料 | 500円 |
鹿島神宮へ来たらこの帯占いもおすすめですよ!
なんかこういう占いもドキドキして楽しいので、私はけっこう好きですね。
【関連記事】鹿島神宮のお守りについて
お守りもたくさんありますが、福を得られるとても人気の行事もあります。
節分祭
毎年2月3日には「節分祭」が行なわれます。
境内には特設舞台が設置され、2回にわたって豆まきが行なうのですが、毎年すごい人で埋め尽くされます。
特別ゲストで芸能人・有名人・スポーツ選手が登場するだけでなく、豆まきには「当たりくじ付き」の豆があるというのも人気のポイント!
【関連記事】鹿島神宮の節分祭情報
節分祭についてはこちらで紹介しています。
鹿島神宮の御朱印めぐりで回る最強パワースポット&見どころ!

鹿島神宮は、大鳥居の前に立っただけで、その広大さに圧倒されます。
鹿島神宮の創建は紀元前
鹿島神宮は、紀元前660年に初代天皇が創建したと考えられています。
紀元前ですよ?2675年も前と言われても、なかなかイメージが湧きませんね。
初代神武天皇が即位されたときと同じ時代です。
令和になり新しい時代にもなった今、なにか感慨深いものがあり、そして非常に由緒があり、足を踏み入れるだけでなんだか身が引き締まる思いになります。
広さは東京ドーム15個分

鹿島神社の特徴は何と言ってもその広さです。東京ドーム約15個分の敷地があります。
食事処もいろいろありますし、見どころもたっぷりの鹿島神社なので毎日多くの観光客が訪れています。
当然見ていただきたいスポットも満載です!
境内に一歩足を踏み入れてみると、空気が変わって”神聖な場所にいるんだ”という気持ちにさせてくれます。
鹿島神宮は、ただ参拝するだけではない見どころたくさんある神宮ですよ!
鹿島神宮の大鳥居

まずはコチラの正面の大鳥居。
この大鳥居は、境内の森から選りすぐりの杉の御神木4本から建てられています。
4本の古木を利用しており、笠木(上に横たわる木)は樹齢約600年。
2本目の貫(ぬき)と呼ばれる部分は樹齢250年。
柱の2本の木は、樹齢が約500年です。
実は、2014年6月に建てられた新しい鳥居です。
以前の鳥居は、御影石で国産の花崗岩の鳥居としては日本一の大きさを誇っていたそうですが、2011年の東日本大震災で亀裂が入り倒壊してしまいました。
震災当時、門前町には大きな被害はなく、地元の人たちによると大鳥居が街を守ってくれたと言われています。

鳥居をくぐって歩いていくと「手水舎」があります。
鹿島神宮の楼門は日本三大楼門の1つ

鹿島神宮の鳥居から歩いてくると、すぐに目に入るのはこちらの『楼門』です。
朱塗りの深みのある赤でその重厚感に圧倒される人も多いですよ。
本殿周辺(楼門)
日本三大楼門であり、朱塗りの美しい楼門は、1634(寛永11)年に水戸藩初代藩主・徳川頼房公が寄進したもの
徳川家光が病気だったときに、鹿島神宮へ祈願したら回復したため、そのお礼に徳川頼房が奉納された楼門です。
現在は国の重要文化財に指定されていています。
鹿島神宮の桜門は、高さが約13mでかなりの大きいのですが、美しさも評価されています。
そして、
- 福岡県福岡市の筥崎宮(はこざきぐう)
- 熊本県阿蘇市の阿蘇神社
と並んで「日本三大楼門」の一つに数えられています。
とっても美しいのでSNSでもよくアップされているのを見ます!
この桜門をくぐり抜けると、鹿島神宮の世界に迷い込んだような気分になり、現実世界から離れることができるような感覚にさせてくれます。
鹿島神宮は、自然が豊かな場所で境内はとっても静か。いつもの喧騒とは全く別世界に行くことができるんです。
数々の文化財も見どころ
楼門だけでなく、鹿島神宮には数多くの文化財が点在しています。
- 国宝:直刀 金銅黒漆塗表文拵、附刀唐櫃
- 重要文化財:本殿・石の間・幣殿・拝殿・奥宮本殿・楼門・仮殿・梅竹蒔絵鞍
- 茨城県指定文化財:銅印・黒漆螺鈿蒔絵台・木製狛犬四躯・陶製狛犬三躯・景安大刀 軍扇・石灯籠・鐃
- 茨城県指定天然記念物:鹿島神宮樹叢
さらに境内を詳しく紹介していきます。
関東一のパワースポット拝殿と本殿

鹿島神宮の社殿は以下のような作りになっています。
- 本殿
- 石の間
- 幣殿
- 拝殿
本殿は参道から見て一番奥にある三間社流造の建物で、御祭神の武甕槌大神をお祀りしています。拝殿は手前に見える建物で、正式参拝や結婚式の際にお上がりいただくことができます。引用:鹿島神宮
まず、楼門をくぐり左手側に社務所があります。さらにその隣に境内社があります。
高房神社
高房神社
ご祭神 : 建葉槌神(タケハヅチノミコト)
高房神社のご祭神は、静神社のご祭神です。(静神社は常陸国二ノ宮)
そのため、拝殿よりも先に紹介させていただきました。覚えていたら高房神社から参拝してみてくださいね。
【関連記事】高房神社として祀られる「二ノ宮 静神社」について
楼門をくぐる目に入る「拝殿」

こちらが鹿島神宮の「拝殿」です。
社殿は、1619年に徳川幕府二代将軍・徳川秀忠公によって寄進されたもの。
徳川秀忠というと、父・家康を祀るために日光東照宮を1617年(元和3年)に造りました。そしてその2年後にこちらが同じ方法で建造されたのです。
通常南向きが多いのですが鹿島神宮の社殿は北向き!(北方鎮護の役割があるから)
「本殿」

↑社殿の奥にあるのがこちらの本殿です。
本殿には御祭神のタケミカヅチをお祀りしています。
この拝殿は木で作られていてシンプルなのに対して、その後方には極彩色のきらびやかな本殿があります。
日光東照宮と同じ建て方をしているのが、こういったところにも現れていますよね。
神社は大きく分けると2種類あります。
- 実在した偉人を神様として祀る神社
- 神話の神様をお祀りする神社
徳川家康を祀る日光東照宮は前者であり、鹿島神宮は後者になりますね。
少し話が脱線しますが、鹿島神宮と香取神宮に祀られる二神でも抑えることができなかったのが、日本書紀で唯一「悪神」と呼ばれた星の神様(天津甕星)。
天津甕星が祀られる神社が日立市にあります。
話は戻り、本殿の裏には鹿島神宮の御神木があります。
鹿島神宮最大の御神木
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こちらの本宮の近くには鹿島神宮最大の御神木があります。高さ約40メートルもある杉は樹齢約1,300年を数えるんだとか!
鹿島神宮の奥参道を進み「奥宮」へ

参道は大鳥居から奥宮まで一直線。
拝殿を過ぎ、奥宮まで続く300mの奥参道には両脇に杉の木が立ち並び、澄んだ空気に包まれる参道です。
この奥参道は、本殿のタケミカヅチ神の「和魂」おだやかな魂から奥宮タケミカヅチ神の「荒魂」へと向かう道と言われています。
「目標に向かう気持ち」「決断した意志」などを後押しして勝負に勝つ行動力になどに勢いを付けてくれるといわれています。
どの神宮にも通じていることですが「参道」というのは人間が産まれてくる産道を意味しているのをご存知ですか?
だから、歩を進めるたびに本来の自分に帰ることができるとも言われています。
奥参道は「巨木の宝庫」

鹿島神社はパワースポットとして知られていますが、特に奥参道を歩いていると、なんだか「エネルギーをもらっている気がする」という声が多いんですよ。
約40ヘクタールの広大な社叢は「巨木の宝庫」とも呼ばれています。
樹木に囲まれた奥参道は、本当に気持ちが良い道です!
さざれ石

鹿島神宮の名所とも言える「さざれ石」は、国家君が代にも登場するさざれ石です。
日本の国歌である「君が代」の歌詞に歌われることで、その名が知られている。ただし、歌詞中のさざれ石(細石)は文字通り、細かい石・小石の意であり、それらの小石が巌(いわお)となり、さらにその上に苔が生えるまでの過程が、非常に長い歳月を表す比喩表現として用いられている。
引用:wikipedia
このさざれ石も、長い歳月をかけて巌となったもの。ぜひその歳月を思いながら、パワーを感じてみてください。
国家に登場する「さざれ石」の意味などを知ると、ただパワーがあるよ!と言われていくより面白さがありますよね!
鎌足桜
さざれ石のすぐそばには「鎌足桜」があります。
藤原鎌足の出生地と言われる鹿嶋市。
桜は鎌足、鎌足の母親が生まれたという説のある千葉県木更津市の鎌足桜が分けられたものだそうです。
看板の説明では、“花びらが満開を迎える頃にめしべの内側にピンク色の観音菩薩像が見られる「観音桜」とも呼ばれる”と書いてありました。
神社なのに観音さま?という少し不思議な話なんですが、桜の時期にはとても綺麗に咲いています。
鹿園

さざれ石の近くには「鹿園」があります。
鹿島神宮の神秘的な話として欠かせないのが存在です。鹿というのは神様の使いとして鹿島神宮の神様に命令を伝えにきたと言われています。
鹿園には、常時20〜30頭程度の鹿がいて時期によっては子鹿を見ることもできるので、とっても可愛い姿を見ることもできます。
売店で鹿にあげる餌を購入することもできます。
餌を持っていると当然鹿が寄ってきてくれるので触れ合えるのも楽しいです。
767年に鹿島神宮の神様を春日大社に分霊して祀りました。
その時、神様が鹿島神宮から「白い鹿に乗って春日大社にやってきた」という伝説から奈良公園との繋がりが深いと言われています。
鹿島神宮でも奈良公園でも鹿を大事にしているのは、このような伝説からなんだそうです!
この話を知っているだけでも感慨深い気持ちで鹿を見ることができますよね。
そして鹿島の元地名は「香島」だったんです。香島、香取…名前もつながっていたんですね。
ちなみに地元Jリーグチームの鹿島アントラーズも鹿が由来しています!
地元でも親しまれている神鹿です。
勝気とエネルギーの強力パワースポット「奥宮」

ご祭神:武甕槌大神の荒魂(あらみたま)
社殿は徳川家康公より本殿として奉献
鹿園よりももっと奥、奥参道の突き当たりに位置するのが「奥宮」です。
現在の社殿は、慶長10年(1605)に徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に本宮として奉納したものを、その14年後に新たな社殿を建てるにあたりこの位置に遷してきたものです。
引用:鹿島神宮
歴史の深さを感じられる鹿島神宮らしい場所だと言えます。
境内の中で最も古い建物で江戸時代初期の建築物を見ることはなかなかできません。
こちらの奥宮は、勝利の神様の荒魂・タケミカヅチ神によって、勝気とエネルギーをいただける強力パワースポット!
神様の根源的な荒ぶる魂であり、新しい物事を生み出すエネルギーがあります。
ただ、この荒々しさ、“良縁を望む”女性にとっては扱いに注意が必要なんだそうです。
勝気な女性は運を逃す…と言われていますからね!
また、奥宮を見ていると背筋が伸びるような気持ちになります。森と一体化したような気分になる場所ですよ。
次に鹿島神宮に伝えられる不思議な話を紹介します!
鹿島神宮の七不思議
境内には七不思議の看板が出ています。
鹿島神宮の境内を歩くなら、この7つの言い伝えを知っているとより楽しめますよ!
「要石」の不思議な話

森の中にある奥宮の道の先に「要石(かなめいし)」があります。
要石のご利益
- 災難除け
- 不動心

要石の手前に大きななまずの碑があり、その石碑には神様がなまずを押さえつけている図が描かれています。
この石碑が伝えるのはこちら。
武甕槌大神が大なまずを抑え込み地震から守ったという伝説
そこから要石は「地震の守り神」として信仰され現在に至ります。
どんな石なんだろう・・・と見てみると目に見えるのは小さな石。
目に見えるのはほんの一部で、本当は地中奥深くにずっと続く大きな岩だと考えられています。
その正体を見たいがために徳川光圀が1週間石の周りを掘らせ続けましたが、結局根元には程遠く諦めてしまったという逸話もあるんです。
掘っても掘っても朝になると元通りに戻ってしまったんだとか!
このお話は下記のページで読むことができます。
香取神宮にも要石があります。
(鹿島神宮の要石は凹型、香取神宮は凸型の要石)
鹿島の要石は大ナマズの頭、香取の要石は尾を押さえていて、二つは地中でつながっているとも伝えられている。
どんだけ大きな石なだろう・・・と考えるとすごく不思議な気分に。
「御手洗池」の伝説

↑要石からさらに奥へ進み坂を下ると境内の1番奥にあるのがコチラの御手洗池(みたらいのいけ)です。
古くから禊の場所として使われていて、湧水は絶え間なく湧き出てくるキレイな水を眺められます。
御手洗池のご利益
- 浄化
鹿嶋神宮に来たのであれば絶対にここまで行ってもらいたいスポットです。
この池には、
- 子供が入ろうが大人が入ろうが水面が胸の高さまでしかこない
- 干ばつでも決して涸れない
という不思議な言い伝えがある池。
心が浄化されきれいになるような場所です。

1日40万リットル以上湧き出ているので、常に透明な水を保て水底まで見えるほどの美しさです。
一休(ひとやすみ)

湧水は、奥の斜面で汲むこともできますし、すぐそばの茶屋「一休」で、湧水を使用したおだんごや料理を食べることができます。
お団子もお蕎麦やコーヒーにも湧水を使っていて、口コミでもけっこう評判!
境内の中はとっても広いし、ここまで来るのも歩いて坂を下ったりしてくるので、けっこう疲れるから休憩したくなるハズ(笑)
ここでランチをするのもおすすめです。
湧水茶屋 一休 | |
営業時間 | 9:30~日没頃 |
定休日 | なし |
TEL | 0299-82-4393 |
地図 |
末無川(すえなしがわ)の不思議
「末無川」という川に言い伝えられる不思議です。
末無川は鹿島神宮境内にはありません。川が途中で地下にもぐり、その流れの行く末が分からない川なんだそうです。
地図
「御藤の花」の不思議
藤原鎌足が植えたとされる「御藤の木」
※現存していません
中臣鎌足(なかとみのかまたり)、日本の歴史における最大氏族「藤原氏」の始祖。
藤の木が付ける花の数で作物の豊凶を占ったそうです。
「根上がり松」の不思議
鹿島山(鹿島神宮の森)にある松の木は伐っても切り株から芽が生えてきて、何度伐っても枯れなかったという不思議な話。
現存しているのか不明だそうです。
「松の箸」の不思議
神宮境内の松で作られた箸からはヤニが出なかったという不思議。
(現在は箸は作られていません。)
「海の音」の不思議
鹿島灘の波の音に関することで、北から波の音が聞こえると「晴れ」、南から波の音が聞こえると「雨」と天気が分かったといわれています。
鹿島神宮からだと海の音は聞こえないだろうから、もしかすると東の一の鳥居で占ってたのかな?
そう、常陸国一宮・鹿島神宮には「一の鳥居」が四基あります。
鹿島神宮へのアクセス方法
茨城県鹿嶋市の鹿島神宮へのアクセス方法をご紹介します。
車でのアクセス方法と駐車場
東関東自動車道「潮来IC」から国道51号を鹿島方向へ20分程度
鹿島神宮には、有料・無料の駐車場があります。
第1駐車場 (大鳥居の脇)60台分 |
普通車300円 中型車500円 大型車700円 |
第2駐車場 | 無料/55台 |
正月や祭礼時の非常に混雑している時のみ、臨時駐車場が登場する場合もあるので、適宜確認するようにしてください。
電車でアクセスする方法
JR鹿島線「鹿島神宮駅」から徒歩10分
東京駅から電車で
東京駅からアクセスする方法は、
- 総武快速線
- 快速エアポート成田
のどちらかになります。
どちらにしても、所要時間は約2時間30分で、だいたい鹿島線は1時間に1本程度の本数です。
車でアクセスするか高速バスが楽チンかもしれません。
高速バスでアクセスする方法
東京駅八重州南口発「かしま号」で約2時間!
鹿島神宮停留所下車後、目の前です。
費用は1,830円とお手頃ですよ!
【関連記事】鹿島神宮の駐車場とアクセス情報
基本情報
常陸国一之宮鹿島神宮 | |
住所 | 〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 |
TEL | 0299-82-1209 |
営業時間 | 24時間参拝可能 |
ホームページ | http://kashimajingu.jp/ |
鹿島神宮の周辺散策ついでに「東国三社巡り」

鹿島神宮はさらに“最強の幸運に恵まれる”という参拝の仕方があるんです。
東国三社と呼ばれる鹿島神宮・息栖神社・香取神宮を参拝します。
鹿島神宮と深いつながりのある香取神宮も千葉県の一之宮で、同じように鹿園や要石があります。
せっかく鹿島神宮を参拝するなら、「東国三社巡り」をするのがおすすめですよ!
息栖神社

息栖神社 | |
住所 | 茨城県神栖市息栖2882 |
電話番号 | 047-857-3211 |
地図 |
【関連記事】息栖神社についてはこちら
香取神宮

香取神宮 | |
住所 | 千葉県香取市香取1697-1 |
電話番号 | 0478-57-3211 |
授与所 | 8:30~17:00 |
地図 |
【関連記事】香取神宮についての情報
「鹿島城山公園」の桜もおすすめ

鹿島神宮から約300メートルのところにある「鹿島城山公園」は、公園全体が旧鹿島城跡で高台にあります。
園内にはソメイヨシノ、しだれ桜など350本、ツツジなどが植えられていて、4月には「桜まつり」も開催されています。

高台なので西には北浦、筑波山が一望できる美しい景観を眺めることができますよ!
この時期は桜を楽しみに来られる方が多い場所です。鹿島神宮を参拝した後にこちらへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
基本情報
鹿島城山公園 | |
住所 | 茨城県鹿嶋市城山 |
問合せ | 鹿嶋市観光協会 TEL:0299-82-7730 |
アクセス | JR鹿島神宮駅下車徒歩約5分 |
地図 |
由緒ある鹿島神宮で最強のご利益を授かろう
鹿島神宮の強力と言われるご利益からお守り、御朱印、見どころやアクセス方法をまとめました!
鹿島神宮に行ってみようかな!と思ったときが何かの縁です。
そして、何か始めようと思ったり、心に決めたことを後押しするためにも鹿島神宮への参拝はおすすめですよ!
歴史も深く広さも見所も多いので、1日かけて散策してみても良いかもしれません。