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常陸国二ノ宮の静神社(那珂町)民話「四匹の狐」が良い話だった

 

茨城県那珂市にある「静神社」は、常陸国一ノ宮の鹿島神宮に次いで二ノ宮の神社として知られている神社です。

 

神社巡りが好きな方におすすめする今回の静神社には、とても良いキツネのお話が伝えられています!

 

茨城県内の有名な神社へ参拝したことがある方は、こんなつながりがったのか!と新しい発見もできる場所です。

 

ということで今回は、キツネの民話も含めて「静神社」についてご祭神や御朱印などまとめて紹介していきます。

 

常陸国二ノ宮の静神社(那珂町)民話「四匹の狐」が良い話だった








かつて、四匹の兄弟キツネが誓いをした場所が、那珂市の静神社(しずじんじゃ)と言われています。

 

そしてこの静神社は、鹿島神宮に次ぐ常陸国二ノ宮としても親しまれ、初詣、節分祭などには多くの人で賑わいます。

 

静神社
  • 創建:不明
  • 御祭神:建葉槌命(たけはづちのみこと)
  • 社格:常陸国二宮
  • 春の例祭:4月1日

創建は不明とされていますが、静神社の由緒書では『日本文徳天皇実録』に嘉祥3年(850年)にすでにあったことが記されています。

 

神社のご祭神は、「建葉槌命(たけはづちのみこと)」

※別名「倭文神(しどりのかみ・しずのかみ)」、天羽雷命(あめのはづちのみこと)です。

 

『和名類聚抄』に常陸国久慈郡に「倭文郷」の記載があり、この「シドリ」を略して地名と社名が「静(しず)」のとなったと推測。(wikipedia参照)

神社のご祭神と由来

日本書紀によると「建葉槌命」は、国譲りの神話でも有名な武甕槌神(たけみかづち)や経津主神(ふつぬし)が唯一倒せなかった香香背男(かがせお)を討伐することができた神様です。

(武甕槌神は鹿島神宮のご祭神、経津主神は香取神宮のご祭神としても有名。)

 

その活躍によって二ノ宮とされたと言われています。

 

建葉槌は、最強説のある武甕槌や経津主が倒せなかった唯一の悪神を封じ込めたのですから、めちゃくちゃ強そうですよね。

 

ですが!実は女性だし、織物の神様とも呼ばれているし、さらに香香背男は「星の神様」だという。

 

なんというか、イメージのギャップがあって面白いですよね!

 

建葉槌命が香香背男を封印した場所が現存し、二神を祀る神社があります。

大ヒット映画「君の名は。」のスピンオフ小説にも登場した神社として話題になった、日立市にある「大甕神社(おおみかじんじゃ)」です。

 

建葉槌と香香背男を祀る大甕神社でも詳しく紹介しています。(こちらもとっても興味深い神社でした!)

 

 

ちょっと話が逸れましたが、神社の由来にはこのようなことが記載されていました。

静神社は、かって、東国の三守護神として鹿島神宮、香取神宮、静神社として崇拝されてきました。延喜式名神名帳(927年)にも、鹿島神宮などとともに、「名神大」と記され豊臣家から社領として、150石が寄進され、徳川家からも同額の朱印が付されたいます。引用:静神社

 

東国三社というと鹿島神宮、香取神宮、息栖神社と言われていますが、かつては静神社も東国の三守護神として崇拝されていたんですね!

静神社の境内

立派な鳥居をくぐると階段が現れます。

けっこう険しい階段でちょっと疲れます。

 

境内には拝殿と本殿があありますが、徳川斉昭公が再建したと言われています。

ご神木の「千度杉」

この他に境内には、ご神木の「千度杉」があります。

この杉は樹齢約1000年と言われ、願い事が叶うように杉の周りを千回廻る風習があったことから千度杉と名付けられたと伝えられています。

現在は建屋に守られています。

 

神輿殿には、伝統の神輿が安置され、徳川光圀の時代には磯出の神事があったそうです。

常陸風土記碑には、「久慈の西 静織の里は昔まだ、機を織る人がいなかった時に初めてこの里で織った。このためにこの名がある。」と記されています。

 

神門狛犬の前の方には、「織姫像」があります。

織物の神様が祀られ、織物の里であったことを物語っていますね。

 

境内は荘厳な雰囲気が感じられますよ。

鹿島神宮とも関係がある?

 

静神社は、鹿島神宮との関りが古くからあったそうです。

常陸一ノ宮と二ノ宮と呼ばれている二社ですが、鹿島神宮の境内には「高房社」として静神社が祀られています。

 

鹿島神宮では、拝殿にお参りする前に高房社にお参りするという参拝方法も聞いたことがあります。

 

奥宮の建立には、静神社の木が用いられているそうです。

こんなつながりがあったのですね。

 

二の宮とは、その地域で二番目の社格を表します。

奈良時代に朝廷から派遣された役人が二番目に参拝する場所でもあった。

 

ご祭神の伝説も興味深いですが、静神社にゆかりのある民話にはキツネの兄弟の素敵な話も遺されています。








民話『静神社の四匹の狐』

静神社 民話 四匹の狐 伝説

『静神社の四匹の狐』のお話は、「茨城の民話Webアーカイブ」より引用で紹介させていただきます。

むかし、静神社の森の中に、四匹の兄弟狐がすんでおりました。名前は上から源太郎、甚二郎、紋三郎、四郎介といいました。
ある日、狐たちが集って相談をしました。
「おれたちの仲間には、人間を困らせているものいる。ひとつ罪ほろぼしに、おれたちの手で荒れ地をきりひらこう。」
ということになりました。
源太郎は静にとどまり川を守ることになりました。
甚二郎は野を、紋三郎は山を、四郎介は海を守ることになりました。
四匹の狐は開拓に勢を出し、やがて村ができ、城がたつようになりました。

そして四匹は守り神となり、源太郎は瓜連城、甚二郎は米崎城(那珂町)。紋三郎は笠間城。四郎介は湊城(那珂湊)に祀られたということです。引用:茨城の民話WEBアーカイブ

 

【参考資料】
いばらき文化情報ネット
http://www.bunkajoho.pref.ibaraki.jp/

茨城の民話Webアーカイブ
http://bunkajoho.pref.ibaraki.jp/minwa/

 

源太郎と甚二郎は現在の那賀市内、四郎介の湊城はひたちなか市。お城はもうありませんが、稲荷神社には参拝ができます。

 

紋三郎稲荷は金山、銀山を見つける能力があったことから、金運アップのご利益があると言われています。

静神社の御朱印

 

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静神社の御朱印は、初穂料は300円です。

御朱印の受付は、社殿の左手にある授与所でいただくことができます。

 

静神社のアクセスと駐車場

静神社
住所 茨城県那珂市静2
駐車場 あり
最寄り駅 水郡線静駅
ホームページ https://shizu.e-naka.jp/index.html

 

静神社へのアクセスは、最寄り駅が水郡線の静駅になります。

駅から神社までは約1.8㎞のところで、距離的には遠くはないとは言え、歩いていくと30分近くかかるのでちょっと大変かもしれません。

 

お車で来られる場合にも駐車場は完備されています。

場所は一の鳥居前社殿の西側になります。

(階段を上るのがつらい場合は、社殿の西側の駐車場が良いかも!)








源太郎稲荷(常福寺)と瓜連城趾

狐の民話に出てきたスポットについても紹介しましょう。

 

源太郎が祀られる瓜連城は、戦国時代の1336年に建てられました。

同じ年に落城してしまいますが、城主はあの楠木正成の一族である楠木正家(くすのきまさいえ)です。

 

落城から50年ほどして火事で焼失してしまい、常福寺が再建されました。

瓜連城の跡地が「浄土宗 常福寺」になります。

 

とても立派なお寺で、本堂の裏手に瓜連城跡公園、源太郎稲荷があります。

 

源太郎稲荷は、鳥居の前に立て札があり、民話が書いてありました。

 

城址公園では、土塁や堀の跡がよくわかりますよ。

 

ここは個人的に小さい頃から馴染みのあるお寺で、母方の親せきが近所に住んでいたため二十六夜尊という祭礼があるときには親せきの家によく遊びに行っていました。

 

「六夜さん」とも呼ばれています。

このお祭りが小さい頃の定番でしたね。

 

源太郎稲荷・瓜連城址(常福寺)
住所 茨城県那珂市瓜連1222
駐車場 あり
最寄り駅 水郡線瓜連駅
常福寺まで徒歩15分

 

静峰ふるさと公園の八重桜

静神社の隣には「静峰ふるさと公園」があります。

こちらは全国桜の名所100選にも選ばれる場所で、春には八重桜を見に多くの人がお花見に訪れます。

 

桜の見頃時期には「八重桜まつり」が開催されるのですが、桜だけでなく見応えと活気のあるお祭りなのでぜひチェックしてみてください。

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まとめ

静の森、現在の静神社の場所で四匹のキツネの兄弟が誓った約束。

その誓いが人類の発展を助けたというありがたいお話が伝えられる神社です。

 

そして、四匹の兄弟狐である源太郎、甚二郎、紋三郎、四郎介は、それぞれの場所に祀られています。

 

こんな伝説があったと知ると、また足を運びたくなりました。

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