何かその場所でしかできない体験をするのも観光や旅の醍醐味ですよね?
茨城県笠間市には江戸時代から受け継がれる国指定伝統的工芸品「笠間焼」があります。
2020年6月に笠間市と栃木県益子町が共同申請した「かさましこ〜兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”」で笠間焼が日本遺産に認定されました。
笠間焼は子どもから気軽に体験することができるので、女子旅、カップル旅、家族旅と幅広く楽しむことができます。
しかも、絵付け体験なら500円からできるので、気軽に挑戦しやすい!
世界に1つだけの笠間焼ができるので、ずっと残る思い出の品にもなり、旅の満足度もワンランク上になるはずです!
そこで今回は、季節を問わず楽しめる茨城県のアクティビティとして「笠間焼の陶芸体験」をおすすめ工房などご紹介していきたいと思います。
予約なしでもOKと紹介されているところもありますが、基本的には予約をしておいた方が確実だと思います!
笠間焼の陶芸体験は予約なしでもできる?おすすめ工房6選
茨城県の笠間市が産地の「笠間焼」。
なかなか伝統工芸を体験する機会ってなかなか無いですが、笠間市では気軽に観光やお出かけのアクティビティとして笠間焼体験をすることができます。
そもそも「笠間焼」にはどんな特徴があるのか、簡単にですが勉強したことを少し紹介します。
「笠間焼」とは?
笠間焼の誕生と言えば、江戸時代の安永年間(1772~1781年)。箱田村(現在の笠間市箱田)の久野半右衛門が、信楽の陶工・長石衛門の指導で焼き物を始め築窯したこととされています。明治に入っても、笠間は19の窯元を数える厨房用粗陶器の産地として知られていました。
引用:笠間焼協同組合
「笠間焼」が作られるようになったのは江戸時代。江戸に近い笠間の立地を活かして、主に日常的に使われる食器などが作られていたそうです。
平成4年に国指定伝統工芸品に指定されています。
笠間焼が日本遺産認定
笠間市では、令和元年度から「日本遺産」認定を目指して、益子町と共同で「焼き物文化(笠間焼・益子焼)」を中心に据えたストーリーを作成し、
令和2年1月に文化庁に申請しました。令和2年6月12日に「日本遺産審査委員会」の結果が通知され、6月19日に認定が正式発表となりました。引用:笠間市
「かさましこ~兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”~」というタイトルで、江戸時代から続く伝統工芸の笠間焼と益子焼が日本遺産に認定されました。
笠間焼はファンも多く、春のゴールデンウィークに開催される笠間焼の陶器イベント「陶炎祭(ひまつり)」には、毎年50万人が訪れるビッグイベントになっています。
陶器が好きな方はもちろん、あまり知識が無くても楽しめるいお祭りです。
笠間焼の特徴
笠間焼の特徴で面白いのは「特徴がないのが特徴」。そんな風に表現されるほど自由度が高いものなんです。
私も笠間焼のお祭りでさまざまな作品を見たことがありますが、デザインもすごく個性的でオシャレで幅広いので、気に入った陶器にも出会いやすいと思います。
笠間焼は新しいことに寛容なので、若手の陶芸家たちも多く集まっているそうです。
現在では300人以上の作家さんが活動しているとか。
笠間市内にはギャラリーも多く、アートな町の雰囲気の中で笠間焼の陶芸体験をすることができます!
陶芸体験ができる場所ではこちらの3種類の体験ができます。
- 絵付け
- 手ひねり
- ろくろ
(料金は工房によって異なります)
それでは、おすすめの陶芸体験スポットを紹介していきましょう。
いそべ陶苑
出典:いそべ陶苑
「いそべ陶苑」は江戸時代から200年の歴史を誇る老舗工房です。品数も豊富な笠間焼の直売所も併設されています。
- 絵付け
- 手ひねり体験
手ひねり体験は100名収容できる工房で、スタッフがサポートしてくれるので自分の作りたいものが作れます。
確か私が小さい頃に遠足で体験したのもここだったはず!14台ある電動ろくろにも挑戦可能です!(スタッフ指導付きで3,000円から体験できます。)
「いそべ陶苑」では、笠間焼の直売所だけでなく、笠間焼の陶器でお蕎麦も食べられる「そば処一休庵」が併設されています。
お蕎麦用のオリジナル器を作ってみてはいかがでしょうか。
陶芸体験・施設情報
いそべ陶苑 | |
陶芸体験 | 手びねり◯ ろくろ◯ 絵付け ◯ |
予算 | 432円~5000円 |
体験予約 | Web予約可能 |
電話番号 | 0296-77-1024 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 年末年始 |
Webサイト | http://www.kasamayaki.jp |
住所 | 〒309-1722 茨城県笠間市平町1248-2 |
アクセス | 北関東自動車道友部ICを出てすぐの交差点を左折 国道355号線沿いに500mほど進んだ左側 |
地図
桧佐陶工房
「桧佐陶工房」は140年の歴史の登り窯があり、敷地が2,400坪の広さを誇る工房では常時60名以上の笠間焼の作家の展示販売もしています。
ギャラリーは80坪もあり、いろんな作品が販売されているので、お買い物でもお気に入りが見つかるでしょう。
初めての方でも丁寧に教えてくれるので、安心して陶芸体験をすることができます。
- 絵付け(1~1時間半程度)
- ろくろ(2~3時間程度)
- 手ひねり(1~1時間半程度)
といった3種類の陶芸体験をすることができます。
絵付けは小さい湯呑み程度なら500円くらいからできるので、子どもと一緒に体験するのもおすすめ!
工房では予約しなくても体験できると紹介されているところもありますが、基本的に予約は必要になっているようです。
遠方から来られる場合は、別料金ですが焼き上がり後に自宅まで送っていただけます。
自分への思い出の品としても、家族へのプレゼントでオリジナルの作品を作れるのは素敵な体験ですよね。
陶芸体験・施設情報
桧佐陶工房 | |
陶芸体験 | 手びねり◯ ろくろ◯ (※ろくろ体験は毎週水曜日休み) 絵付け ◯ |
予算 | 500円程度~3,000円程度 |
体験予約 | Web予約可能 |
電話番号 | 0296-72-0198 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 年末年始 |
Webサイト | http://kasama-hisa.jp/ |
住所 | 〒309-1626 茨城県笠間市下市毛43-1 |
アクセス | <車> 北関東自動車道友部ICから8分程度 常磐自動車道岩間ICから20分程度 <電車> JR水戸線笠間駅から徒歩で15分程度 |
地図
笠間工芸の丘・クラフトヒルズKASAMA
「笠間工芸の丘」は、笠間市芸術の森公園内にある陶芸施設です。陶芸体験はWeb予約ができるので気軽に申し込みをすることができます。
陶芸体験の他にも本格的に陶芸を始めてみたい方には陶芸教室もあります。
クラフトワーク体験(ガラス細工、シルバークレイ)もあるので、幅広くアートに触れることができるスポットです。
公園内の笠間陶芸美術館の見学もおすすめです。
- 人間国宝の松井康成氏の展示室
- 笠間焼作家の作品展示
- お土産コーナー
- カフェラウンジ
などの施設があるので色々楽しむことができます。
陶芸体験・施設情報
笠間工芸の丘 | |
陶芸体験 | 手びねり◯ ろくろ◯ 絵付け ◯ |
予算 | 2,000円~5,000円 |
体験予約 | Web予約可能 |
電話番号 | 0296-70-1313 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 月曜日(祝日・連休の場合は翌日) |
Webサイト | http://www.kasama-crafthills.co.jp/ |
住所 | 〒309-1611 茨城県笠間市笠間2388-1 |
アクセス | JR笠間駅よりかさま周遊バス乗車 |
地図
笠間工芸の丘がある「笠間芸術の森公園」では子供たちも遊べる公園なので、家族でのお出かけにもおすすめのスポットです。
陶芸体験の前後にここで遊ぶのも良いでしょう。
▼笠間芸術の森公園についてはこちら
製陶ふくだ
「製陶ふくだ」は寛政8年(1796年)に開窯した、長い歴史を誇る老舗窯元です。
工房の前の大きな笠間焼の陶器が目印!長年受け継がれてきた笠間焼の伝統を体験してみてはいかがでしょうか?
陶芸体験・施設情報
製陶 ふくだ | |
陶芸体験 | 手びねり◯ ろくろ◯ 絵付け ◯ |
予算 | 500円程度~ |
体験予約 | Web予約可能 |
電話番号 | 0296-72-0670 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 年末年始 |
Webサイト | http://www.seitou-fukuda.com/ |
住所 | 〒309-1626 茨城県笠間市下市毛754 |
アクセス | <電車> JR水戸線「笠間駅」下車、徒歩約14分 <車> 北関東道「笠間西IC」下車、約18分 北関東道「友部IC」下車、約10分 |
地図
大津晃窯
「大津晃窯」も歴史があり江戸時代の開窯以来、笠間焼の伝統を長く守り続けています。
体験スペースは広く、初心者でも安心して体験をすることができますよ!
陶芸体験・施設情報
大津晃窯 | |
陶芸体験 | 手びねり◯ ろくろ◯ 絵付け ◯ |
予算 | 600円程度~3,500円程度 |
電話番号 | 0296-72-4323 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | 無休 |
Webサイト | https://www.ohtsukouyou.com/ |
住所 | 〒309-1621 茨城県笠間市手越68 |
アクセス | 北関東自動車道友部 I.C からわずか3分 |
地図
ルーラル吉瀬陶芸舎(つくば市)
ルーラル吉瀬陶芸舎は笠間市ではないんですが、
- 工房
- ギャラリー
- レストハウス
- キャンプ場
- 農園
などが併設されていて、陶芸体験の他にも色んな楽しみ方ができる場所なので紹介しちゃいます。
レストハウスでは休憩したり食事、バーベキューなどを楽しめますし、農園ではイチゴにブドウ、ブルーベリーなど収穫体験もできます!
1ヶ所でいろいろ体験できるスポットです。
陶芸体験・施設情報
ルーラル吉瀬陶芸舎 | |
陶芸体験 | 手びねり◯ ろくろ◯ 絵付け ◯ |
予算 | 1260円~ |
体験予約 | TEL・FAX・Email |
電話番号 | 029-857-7224 |
営業時間 | <午前の部>10:30~12:30 <午後の部>13:30~15:30 |
定休日 | 水曜日 年末年始 |
Webサイト | http://www.rural.gr.jp/ |
住所 | 茨城県つくば市吉瀬1679-1 |
アクセス | <車>つくばセンターから土浦学園線経由で約10分 <電車>JR常磐線土浦駅もしくは「つくばエクスプレスつくば駅」からバスで約10分 |
地図
陶炎祭(ひまつり)は全国最大級の陶器イベント
笠間芸術の森公園では、毎年ゴールデンウィークに陶炎祭(ひまつり)が開催されます。
200軒以上の陶芸家、窯元、笠間市の販売店などが出展をしています。
このイベント県内外から本当にたくさんの方が訪れていて、連日かなりの賑わいを見せます。
笠間焼のギャラリーを見て歩くだけでも見応え十分ですし、お気に入りを見つけたら気軽に購入もできるのもこのイベントならでは!(安く手に入れることもできちゃう!)
しかも、陶器だけでなくグルメも充実しているのも魅力的でした!
めちゃくちゃ混むイベントです。
同時につつじの時期でもあるので、笠間つつじ公園では「笠間つつじまつり」が開催されています。
双方の会場を結ぶバスも運行されているので、どちらも楽しんでみてはいかがでしょうか。
笠間のゴールデンウィークは見どころ満載ですよ!
笠間焼体験でおすすめのホテル・旅館
週末1泊でも笠間焼を体験したり、笠間稲荷神社・美術館などの観光スポットへ行ったり、また水戸市へ足を伸ばしてみたりと幅広く楽しむことができます。
そこでおすすめのホテル、旅館を厳選してご紹介させていただきますね。
笠間焼体験が割引になるホテルのプランもあるようなので、予約プランも要チェックです!
ホテル・イオ・アルフェラッツ
出典:楽天トラベル笠間芸術の森公園に隣接し、閑静な丘に佇む全館洋室のホテル「ホテルイオアルフレッツ」。
笠間芸術の森の陶芸体験の割引券も発行していただくことができるので、お得に笠間焼体験をすることもできますよ!
出典:楽天トラベル窓からは笠間市街が一望できるツインルーム。メゾネットタイプのお部屋も広々としていて開放感があっていい感じ!
観光、ゴルフ、ビジネスの拠点としてやすらげるホテルです。
出典:楽天トラベルちょっと贅沢なお部屋のお風呂はこんな素敵な景色も!
館内1Fにある『笠間森のレストランMonomi』では、茨城県や笠間市の食材を活かした季節のお料理を笠間焼の器で楽しめる森のレストランがあります。
ホテルのプランや館内の様子などは下記リンクよりチェックできます。
施設情報
ホテル イオ アルフェラッツ |
|
住所 | 〒309-1611 茨城県笠間市笠間2517-1 |
アクセス | JR笠間駅から車で約5分 JR友部駅から車で約15分 北関東道友部ICより約5分 |
駐車場 | 40台・無料 |
地図
割烹旅館 城山
出典:楽天トラベル風情ある館内には笠間焼の調度品なども飾られている笠間市の和風旅館。
客室は全8室でそれぞれが趣の異なる作りになっています。
そして、厳選された地元食材を使って、季節の旬な食材を見た目と味で思う存分楽しめる月替わり会席料理もおすすめです。
出典:楽天トラベルお風呂は温泉ではありませんが、バラが浮かべられているので女性は気分も上がりますよね!
館内の各所にもバラの花が飾られ、優雅な気持ちにさせてくれます。
心遣いが行き届いたサービスで落ち着いた時間を過ごすことができるでしょう。
施設情報
割烹旅館 城山 |
|
住所 | 〒309-1611 茨城県笠間市笠間14-1 |
駐車場 | 20台・無料 |
客室数 | 全8室 |
地図
【関連情報】
>>ETOWA KASAMA(エトワ カサマ)笠間市にアウトドアリゾート宿泊施設オープン!
笠間市へのアクセス方法
笠間市は週末観光にもぴったりで、首都圏からのアクセスも抜群です!
電車
<上野駅から75分>
JR上野駅→常磐線特急「ときわ」→友部駅でJR水戸線に乗り換え(8分)→JR笠間駅
バス
秋葉原駅前→「関東やきものライナー」→笠間駅前
所要時間:105分(乗り換えナシです)
車
<都内から約80時間>
東京駅から110km
首都高速6号三郷線→常磐自動車道→北関東自動車道「友部IC」下車→笠間駅
笠間市でランチをするならコチラも参考にしてみてください。
まとめ
笠間焼の陶芸体験を観光プランに取り入れている方も多く見られます!
笠間市には笠間稲荷神社、美術館などのスポットもあるので合わせて観光してみてはいかがでしょうか。
また茨城県で体験できるその他のアクティビティもチェックしてみて下さいね!