茨城県牛久市の「牛久市観光アヤメ園」では、6月中旬ごろになると菖蒲の花が見頃を迎えます。
名前を見ると有名観光スポットなのか?と思いますが、規模は大きいわけでもないので知る人ぞ知るという感じの場所です。牛久駅からも車で10分ほどの場所にあります。
菖蒲など季節の花を鑑賞しながら、休日をのんびりと過ごしてみませんか?
このページでは、園内には牛久市が河童の町である伝説や2024年のあやめの開花状況、周辺の観光スポットも紹介しています。
【牛久市観光アヤメ園】2024年の菖蒲の見頃と見どころ「河童の伝説」
茨城県牛久市にある「牛久観光アヤメ園」ですが、名前の通りアヤメがたくさん植えられている公園です。
総面積が8,000㎡ある敷地に約200種・20,000本のアヤメ・花菖蒲・カキツバタがあります。
毎年6月初旬ごろから早咲きの品種が開花し、開花し始め、中旬に見頃を迎えます。例年6月下旬まで楽しむことができています。
アヤメや花しょうぶだけでなく、春には稲荷川のほとりに咲く桜並木も素敵です。
【2024年】牛久市観光アヤメ園あやめの開花状況
2年前のあやめの開花状況は例年通りとなっていました。
- 6月15日:満開
- 6月8日:5分咲き
- 6月5日:3分咲き
紫や白、黄色と色彩豊かに咲く花を楽しめます。
後半は遅咲きの品種が見頃を迎え、約1ヶ月の間にわたって鑑賞することができます。
市営の公園なので、入園料も無料。そして時間も関係なく自由に見学が可能です。
開花状況は観光協会のサイトでもご確認いただけます。
牛久市観光アヤメ園を散策!菖蒲を写真で紹介
牛久市観光アヤメ園は、牛久沼から流れる稲荷川沿いにあります。
茨城県を代表するアヤメの名所「水郷潮来あやめ園」は500品種・100万本という規模で、比較すると牛久市観光アヤメ園はコンパクトではありますが、潮来市とは違った魅力を楽しむことができます。
のんびりとした園内は入園料も駐車場も無料だから、だれでも気軽に遊びに来ることができるって良いですよね。
いろんな菖蒲を間近で見られるので菖蒲の写真撮影も楽しめます。スマホでも高画質な写真が撮れて楽しみ方の幅も広がったように感じませんか?
白い花菖蒲もキレイですよね。
さまざまな種類がある「アヤメ」ですが、見分け方をご存じでしょうか?
花の付け根のところに網目状の模様があるのが「あやめ」です。だいたい5月上旬くらいに咲き始める早咲きのタイプ。
花の付け根のところに白い筋があるのが、5月中旬ごろに咲き始める「カキツバタ」です。
花の付け根に黄色い筋があるのが「花菖蒲」で、あやめよりちょっと遅れて5月下旬ごろに咲き始めます。
同じような形をしていているから見分けられませんでしたが、ちょっとした特徴で分かるとより楽しめますよね。
園内の足元は土です。柔らかいので暗い時間は控えた方が良いと思います。
また雨が降っている時や翌日なども足元にお気をつけください。
この公園は郊外の田んぼに囲まれたところにあります。
アヤメの時期は田植えが終わっているので、鮮やかな緑が広がっているのでその田園風景でも気分がリフレッシュされそう。
あやめ以外の色鮮やかな花たち
あやめと同時期には紫陽花なども楽しめます。
色鮮やかに咲いていてとてもきれいです。
季節のお花を楽しめるのは良いですね。
雨や曇りが多い時期で憂鬱になりがちですが、花で癒されることを実感しました。
園内のベンチのところには藤棚があり、秋には彼岸花も咲きます。
園内の河童像
牛久市観光アヤメ園で忘れてはならない花の中に佇む河童の像。牛久市はカッパの町なんです。
そのあたりに河童像があるのかは行って探してみてくださいね!
牛久市観光アヤメ園と言えば「カッパ」
なんだか哀愁漂う河童像。
牛久市は河童の町なんです。
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こちらが牛久市のマスコットキャラクターは河童のキューちゃん。
牛久市の南西に広がる牛久沼には、古くから河童にまつわる伝説が残されています。
こちらがその「牛久沼」です。
いたずらを繰り返す河童をしばりつけた「河童松」という昔の民話を紹介します。
牛久の地に陸前浜街道が通り、旅籠や茶店が並び人々の往来で賑わっていたころのお話。(現在の国道6号線)
牛久沼の河童が水遊びをする子供を溺れさせたり、畑のキュウリを食べたりなどよく悪事をしていてました。
たびたび続く河童のいたずらに、村の屈強な農夫が怒り河童と格闘。
捕らえられた河童は村中引き回されて、沼辺の大きな松の木に縛り付けられ、暑い夏、三日三晩さらし者にされました。お皿はみるみる干上がり、日増しに元気がなくなる河童。
四日目の朝、村人に泣きながら今後悪さは一切しないし、罪滅ぼしにお百姓さんの役に立ちたいと詫びたのです。
それ以来、河童は悪事をすることがなく、そればかりか沼の周りのお手入れをするようにもなったのです。
そのとき河童が縛りつけられた松の木を「河童松」と呼ばれ親しまれるようになった。
カッパ松が残っているという話がありますが、初代の河童松は昭和30年に枯死。現在はその後に植えられたものだそうです。
このお話は牛久市立図書館刊『河童松』に記されています。
こうした河童の言い伝えがあり、小川芋銭(おがわうせん)が河童を好んで描いていました。
雲魚亭
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小川芋銭は横山大観に認められた日本を代表する日本画家。
生涯のほとんどを牛久で過ごし、晩年は牛久沼のほとりに住まいを兼ねたアトリエを建てました。
牛久沼のほとり、アヤメ園からは徒歩10分ほどのところにある「雲魚亭(うんぎょてい)」が小川芋銭の住居兼アトリエです。
現在は小川芋銭記念館として芋銭の作品や遺品を一般に公開されており、土日祝日には室内も公開しています。
アヤメ園の周辺や牛久沼や稲荷川、田園風景は最後まで好きだった景色と言われています。
雲魚亭 | |
所在地 | 茨城県牛久市城中町2690-3 |
TEL | 029-871-2301 牛久市役所生涯学習課直通 |
見学時間 | 9:00~16:00(4~9月は17:00まで) |
休館日 | 毎週月曜・年末年始 |
公式ページ | 雲魚亭と河童の碑 |
昔の言い伝えや牛久市にまつわる方の話を知ると、公園内を見る景色も少し違って見えてくるのではないでしょうか。
牛久市観光アヤメ園の駐車場とアクセス
牛久市観光アヤメ園 | |
開園時間 | 24時間 |
入園料 | 無料 |
駐車場 | 43台 |
定休日 | なし |
住所 | 茨城県牛久市庄兵衛新田町210-3 |
TEL | 029-874-5554(牛久市観光協会) |
ホームページ | 牛久市観光協会内 |
牛久市観光アヤメ園の駐車場は広いので、満車で停められないということはまずないでしょう。
車でアクセスする場合は、ナビ設定の目的地を「三日月橋学習センター」に設定すると行きやすいです。
電車やバスでのアクセスですが、最寄り駅の牛久駅西口から路線バスがあります。
「コミュニティバスかっぱ号」のルートや時刻などの情報は牛久市公式ページでご確認ください。
茨城県内のあやめ・花菖蒲が見られるスポットやあやめまつりについてはこちらのページも参考にしてみてください。
牛久市の他の観光スポットもおすすめ
茨城県牛久市には茨城県を代表する観光スポットもある地域です。
ご存じの方も多いと思いますが、アヤメ園と一緒に周辺スポットへも足を運んでみてはいかがでしょうか。
牛久大仏
日本一高い大仏として知られる「牛久大仏」。
観光名所なだけでなく、パワースポットとしても知られています。
120mある大仏さまは足元から見上げても圧巻ですし、胎内を見学したり、展望フロアからは大仏さま目線で下界を見下ろすことができますよ!
胎内も見所が多いので見学する価値ある場所です。
牛久大仏のスペックや胎内の見どころ、御朱印などについてはこちらで紹介しています。
牛久シャトー
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日本にワイン文化を広めた場所と言える歴史的スポットの1つ「牛久シャトー」もおすすめです。
ワイン好きな方だけでなく、明治時代の洋風建築物が残されているので、カメラ好きな方も楽しめる場所です。
春には桜とのコラボも素敵ですよ。
牛久シャトーのレストランとショップもオープンして、さらに日本遺産にも認定されました!今後もさらに注目度が高まる予感です!
大杉神社
日本唯一の夢むすび神社。
牛久市ではなく稲敷市ですが、車で観光される方は遠くない場所にあるので、茨城県のパワースポット巡りをするのも良いのではないでしょうか。
金運アップ、縁切り、心願成就の強力なご利益があると言われています。別名「あんばさま」「縁切り神社」なんて言われています。
ちょっと変わった点で言うと、境内のトイレがある意味珍スポットにもなっていますよ!
大杉神社の参拝レポートはこちらで紹介しています。
>>大杉神社のお守りで夢叶えに金運アップ!あんばさまは日本唯一夢むすび大明神
牛久市でランチを食べるならこちらもチェックしてみてください。
>>牛久大仏のランチスポット12選!うなぎ好きさんにおすすめの老舗・名店も紹介
車で15分ほどでアクセスできる「あみプレミアムアウトレット」もいかがでしょうか。
>>【あみアウトレット】周辺の観光スポット情報!車で20分圏内のおすすめを厳選
まとめ
牛久市観光アヤメ園は花好きな方におすすめのあやめ・花菖蒲スポットです。
茨城県内でも知る人ぞ知る穴場スポットで、他とはちょっと違った魅力があるので、6月の牛久市観光の際には足を運んでみてはいかがでしょうか。