茨城県牛久市の観光スポット「牛久シャトー」を紹介します。
日本遺産にも認定される日本初の本格ワイン醸造場で歴史ある貴重な場所。
ロケ地としても使用されているので、観たことがある方も多いかもしれません。明治時代に建てられたお城のような建築物は残されていて、館内では当時の様子などを知ることもできます。
春には牛久シャトー桜まつりも行われるので、ぜひ訪れてみてください。
【牛久シャトー】桜まつりの日程と駐車場情報!ロケ地でも使われる日本遺産
茨城県牛久市にある「牛久シャトー」。
明治時代に建てられた日本初の本格的ワイン醸造場。(ここでブドウ栽培から醸造・瓶詰めまで一貫して行われていた)日本ワイン発祥地の1つに数えられています。
日本ワインの140年にわたる歴史で重要な地域となっていたことから、日本のワイン文化の広まりに貢献した歴史と功績が認められ、日本遺産に認定されています。
そんな牛久シャトーはワインや歴史を知ることが魅力なだけでなく、お城のような建物や内部の様子も魅力的。
無料で見学できるエリアにはワイン醸造場らしい造りが今でも残されているため、写真好きな方も写真を思わず撮りたくなるスポットです。
施設名称 | 牛久シャトー |
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所在地 | 〒300-1234 茨城県牛久市中央3-20-1 |
営業時間 | 10:00 ~ 16:00 |
定休日 | 無休(年末年始・弊社指定休業日を除く) |
TEL | 03-6757-4580 |
公式サイト | ushiku-chateau |
この外観から学園もののドラマや映画などロケ地として使われるのも納得!多くのドラマ、映画、CMのロケ地として使われていました。
オエノンホールディングス株式会社シャトーカミヤ旧醸造場施設は、神谷伝兵衛が創設したワイン醸造施設で、現存する事務室、醗酵室、貯蔵庫は明治36年9月竣工とみられる。
本施設は、明治中期の本格的な煉瓦造ワイン醸造所の主要部がほぼ完存しており、高い歴史的価値がある。とりわけ醗酵室は、各階ごとに配された設備構成等から当時のワイン醸造工程を窺うことが可能であり、産業技術史上も重要である。
また事務室は、シャトーを名乗るに相応しい意匠を有し、明治中期の煉瓦造建築の意匠水準を計るうえでも価値が高い。引用:文化遺産オンライン
【牛久シャトー桜まつり】開催日程
牛久シャトーで春の風物詩として人気があるのが「桜まつり」です。
園内のレンガ造りの建物と桜のコラボが最高に美しい場所です。
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牛久シャトー桜まつりの期間中は、園内に飲食ブースの設置やライトアップもあるので、昼夜問わず桜を楽しむことができます。
写真が趣味な方にも一押しの場所ですよ!
【牛久シャトー桜まつり2024】
開催日程 2024年3月23日(土)~4月7日(日)
開催時間 10:00~21:30
・レストラン期間限定:桜メニュー ※要予約
・BBQガーデン ※完全予約制
・フード・キッチンカー出店あり
・桜まつり期間中 ライトアップ
▼茨城県の桜・お花見スポット情報はこちら
牛久シャトーの駐車場
牛久シャトーへ車でお越しの場合は、常磐自動車道 つくば牛久ICから国道408号線を経由して約15分でアクセス可能です。
牛久シャトーの目の前にある有料駐車場「タイムズ24牛久中央」が便利です。
約280台が収容できる広い駐車場で、有料ですが1時間100円、平日なら最大300円です。(料金が安い!)
電車やバスでのアクセスは、JR常磐線 牛久駅東口から徒歩約8分。駅から歩いて行ける範囲の場所にあります。上野駅から牛久駅までは所要時間が約1時間です。
牛久市は都内からも1時間くらいで来られる場所なので、休日の気軽なドライブの目的地としてもおすすめですよ!
出展:牛久シャトー
写真を撮りながら散策したりしてみてくださいね!園内の施設について紹介していきます。
無料で見られる館内のミュージアム
神谷傳兵衛記念館とオエノンミュージアムでは、歴史資料や醸造場の樽や機械など幅広く展示されています。
「旧神谷酒造醸造場」は牛久シャトーの門を入って正面に見えるレンガ造りの建物が本館です。
先ほども紹介したCMやドラマなどでよく使われる建物です。
「旧神谷酒造醸造場」の本館はレンガ造りの2階建て地下1の建物。入口には「CHATEAU D.KAMIYA」と刻まれています。
ここは事務室として使われていたり、2階は貴賓室、洋室、大ホールがあって、賓客を招いてパーティなどが行われていたそうです。
この建物と醗酵室、貯蔵庫が国の重要文化財に指定されています。
旧神谷酒造醸造場の本館の後ろ(入口を潜ると見える)にあるのが、「神谷傳兵衛記念館(かみやでんべえきねんかん)」。創業者・神谷傳兵衛氏に関する資料が展示されています。
こちらも東京駅と同じようにレンガ造りの外観が落ち着いた雰囲気で印象的。
牛久シャトーはとても歴史が深く貴重な場所。1903年(明治36年)に実業家・神谷傳兵衛氏によって造られました。
神谷傳兵衛はシャトーカミヤの創設者。(生い立ちについては公式ページより引用)
1856(安政3)年、神谷兵助の六男として三河国幡豆郡松木島村(現:愛知県西尾市一色町)に生まれた“神谷傳兵衛(かみやでんべえ)”(幼名:松太郎)。豪農の家に生まれながらも家が没落したため、幼くして働きに出ました。
転々と奉公する中で、酒を商いすることに興味を持ったのは、わずか8歳の時だったと言います。傳兵衛の姉の嫁ぎ先である尾張国知多地方(現:愛知県知多郡阿久比町)は古来から銘酒の産地として知られており、酒造家はみな裕福で豊かな生活をしていました。これを見た傳兵衛は、小さな胸に酒造家としての夢を膨らませました。引用:牛久シャトー
神谷氏は若い頃に横浜外国人居留地にあった酒類醸造場で働いていて、洋酒の製造法を学んでいました。
大病をしたときに社長からお見舞いでもらったワインを飲んで、いつか国産のワインを作ることを人生の目標に掲げたのだそうです。
当初は日本人にワインの味が馴染まず、はちみつなどを入れて飲みやすくしたところ大ヒット。それからさまざまなカクテルを考案していき、バーのメニューでもおなじみの「電気ブラン」生まれたとか。
まず最初に見ておきたいのが、巨大な樽の数々。記念館の1階は貯蔵庫になっており創業当時使われていた大樽が並んでいます。
巨大な樽が並ぶ様子は圧巻!
フォトスポットでもあります。
貯蔵庫らしく、ひんやりとした空気を感じることができるのも何とも言えない。
2階は創業当時に使われた珍しい機械や工夫を凝らした道具、当時の写真やポスターなどが展示されていて、更に時代を感じます。
収穫したブドウをつぶした後に枝や茎などを取り除く「除梗機」という機械もあります。
日本で初めてモダンな西洋風バーとして「神谷バー」が誕生し、大正時代に入って大流行したそうです。
現在は3階建てのビルですが、当時の神谷バーの写真、商品、ブリキの看板なども展示されています。
レトロなアイテムと雰囲気がたまりません。明治、大正、昭和を彩るさまざまなものが飾られています。
貴重な品々が陳列されているので、ゆっくり見てみてください。大正ロマンが溢れ、レトロ感満載のフロアです。
タイムスリップしたかのような雰囲気を感じることができます。
神谷傳兵衛記念館とオエノンミュージアムは、年中無休(年末年始及び臨時閉館あり)で10時~16時まで開館しています。
牛久シャトーはロケ地でも定番スポット
普段、何気なく見ているCMも実は「牛久シャトー」で撮影されていたりします。
大河ドラマ「いだてん」や「この世界の片隅で」でもロケ地として登場していました。
1番話題になったのは、2007年にイケメンがたくさん出演するイケパラこと「花ざかりの君たちへ」というドラマ。
牛久シャトーの赤いレンガのレトロな建物や園内全体がドラマで使われていました。
小栗旬さんとか堀北真希さん、生田斗真さんとか出演していたんですよね。その他にも今活躍している俳優さんがたくさん!
2019年に放送されていたワイモバイルのCMも!
都内からも近い場所であるという立地条件とお洒落な洋風建築が、ロケ地としてもぴったりなんでしょうね。
牛久シャトーレストラン
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以前は「CANON」というレストランでした。(レストランキャノンも岡田時太郎氏が設計)他にも「ラ・テラス・ドゥ・オエノン」や「バーベキューガーデン」などのレストラン、スーベニアショップではワインや地ビールなども販売しているお店がありました。
名前もキャノンから「牛久シャトーレストラン」に。
牛久シャトーナウ
今日から再開✨✨これから、もっともっと賑わって欲しいなあ。ワインにベーコン、最高です😆食べちゃってから撮影😅 pic.twitter.com/4dXFBHvUGO— よこちん (@yokotin_0624) June 20, 2020
牛久シャトー、桜見ながらワインのみたい…そしてごはん食べたい。
普通に昼に散歩もしたい、記念館もいいんよ。ようやく再開、行かなくちゃ!— 瀬良姉 (@seranee3) June 19, 2020
#牛久シャトー
大好物のワイン🍷 pic.twitter.com/fUxekFl9sS— elles🇫🇷sont 🥂 (@elles_sont) June 20, 2020
レストランとショップが再開ということで、さらに賑わってくれると良いなと思います。
牛久シャトーと一緒に回りたい周辺観光スポット
牛久シャトーに訪れたら、他の観光スポットへも足を運んでみませんか?牛久市の観光スポットと言えばまずアレです。
牛久大仏
牛久市と言えば「牛久大仏」。牛久市のシンボルですね。
青銅製の大仏では世界最大の高さ120mを誇り、ギネスにも認定されています。遠くからでもその存在感と迫力には圧倒されること間違いなしです。
また、大仏様の胎内めぐりもおすすめです。写経体験ができたり、黄金に輝くフロア、大仏様が見ている景色が見られる展望台へ行くことができます。
庭園はお花がすごく綺麗な場所で、動物と触れ合えるコーナーまであるので、家族で遊びに来ても楽しめます。
牛久市観光アヤメ園
6月上旬ごろに牛久市へ遊びに来るなら「牛久市観光アヤメ園」もおすすめです。
名前の通り、この公園は200種1万本のあやめ、花菖蒲、カキツバタが植えられています。
見頃時期は例年6月上旬ごろ。
梅雨の時期で小雨が降ると風情があって、とても良い景色を楽しめます。ここもフォトスポットにはおすすめですね。
大杉神社
大杉神社は「日本唯一の夢叶え神社」と言われている神社です。
当サイトでは茨城県のパワースポットとしても紹介していますが、夢を叶えるだけでなく、縁切りや金運アップなどのご利益でも知られています。
また、トイレがすごい豪華な神社で見どころの1つ!パワースポットとしても有名です。
稲敷市にある神社ですが、牛久市からでも車で行ける距離にあるのでおすすめ!
あみプレミアム・アウトレット
牛久大仏からも車で来られる距離に「あみプレミアム・アウトレット」があります。
約150店舗が入るアウトレットモールですが、観光の途中にランチや休憩、ショッピングをするのも良いかもしれません。
圏央道阿見東IC直結なのでアクセスも良好!
▼牛久市でランチをするならこちらも参考にしてみてください。
さいごに
「牛久シャトー」を紹介しましたがいかがでしたか?
歴史を感じる建物や当時の醸造場内が残されており、日本初のワイナリーとしても興味深いですが、写真撮影にも魅力的です。
歴史ある素敵な場所が、レストランなどの閉鎖を余儀なくされていますが、2019年にオエノンホールディングスが再開に向けての意向を示している模様。
具体的には決まっていないようですが、いつまでも残したい場所であることは間違いありません。
茨城県民としてっも見守っていきたいですし、改めて写真も撮りに遊びに行きたいなとも思いました。