笠間市の秋はイベントがたくさん開催されます。その中で110年以上の歴史があるのが「笠間の菊まつり」。日本で最も古い菊の祭典です。
笠間稲荷神社をメイン会場に菊の花が約1万鉢が境内や市内を艶やかに彩ります。
昨年、久しぶりに会場へ足を運んだら、思わず写真を撮影したくなる可愛らしいスポットが増えていました!
笠間の菊まつり2024年の日程、見どころ、駐車場情報などを紹介します。
菊まつりの他、笠間焼を見たり、日本一の栗の名産地である笠間の栗を使った料理やスイーツなど周辺のおすすめスポットも紹介します。
笠間の菊まつり2024年情報!駐車場・周辺のおすすめ観光スポットも紹介
笠間稲荷神社へ行ってきました。約1か月間に渡って開催されている「笠間の菊まつり」。2024年で117回目を迎えます。
毎年10月中旬から11月下旬に笠間稲荷神社を中心に開催され、約1万鉢の菊が咲き誇り、菊人形展や神事流鏑馬などの神事や催しが行われます。
以前よりも拝殿前に菊の花が多く、フォトスポットも増えていました!お祭りの様子や見どころについてご紹介させていただきます。
鳥居をくぐってすぐ、参道には和傘が飾られていました。
ツアー客の方も多く来られていて、みなさんゆっくり歩きながら写真を撮影されていました。
頭上だけでなく、参道から菊の植木鉢がたくさん飾られていますよ。
こちらは手水舎。今年は菊の花がたくさん浮かべられていました。こちらも可愛くて写真に撮りたくなりました。
女性はこういった素敵な演出に気分も上がりますよね。
2024年(令和6年)笠間の菊まつりの日程
毎年10下旬~11月下旬の約1ヶ月に渡り「笠間の菊まつり」が開催されます。
笠間の菊まつり | |
開催時期 | 令和5年10月中旬~11月末 |
開催場所 | 笠間稲荷神社ほか各所 |
菊人形展入場料 | 高校生以上:800円 子ども:400円 小学生以下無料 団体(20名以上):100円引き |
駐車場 | 約950台 |
TEL | 0296-73-0001 |
ホームページ | http://www.kasama.or.jp/ |
こちらは拝殿前の様子。時間帯によっては参拝に長い列ができていることも。
期間中には笠間稲荷神社の神事・催事も行われます。
会場では菊花品評会、笠間市民菊花展示が行われ、菊の姿の美しさが審査された菊鉢も並び、どこを見ても菊の花!
県外からも菊の花を観賞しに来られる方も多く、菊の美しさはがまさに芸術品と言う声も。
菊作りは手間がかかると聞いたことがありますが、大きな菊を育て上げるのはとても大変なんでしょうね。
境内だけでなく、車で会場へ向かっている間も市内の至る所に菊が咲いていて華やかでした。
日本の伝統的な花である菊。皇室の紋章やパスポートなどにも使われている日本の象徴と言うのでしょうか。そんな高貴なお花。
こちらは私のお気に入りな1枚です。じっくりと見れば見るほど花びら一枚一枚の美しさを知ることができます。
この菊の色がとても素敵ですね。笠間の菊まつりへ足を運び、大人になって初めて菊の美しさを知ることができたような気がしました。
笠間の菊まつりの歴史
境内などに1万株の菊が咲くお祭りですが、明治41年(1908年)に先々代宮司の塙嘉一郎さんが日露戦争によって荒廃した人々の心を癒そうということで始めたと伝えられています。
当時、戦争で荒廃した人々の心を和ませることや信仰を育む一助として、 先々代の宮司が「大地に親しむこと」と「菊花は人の心を和める」との 思いから、明治41年に農園部を設けて、菊花を境内に展示したのが始まりです。引用:笠間稲荷神社
最初の農園部で行われていたのは「朝顔会(朝顔展示)」だったそうです。110年以上になる歴史があり、市民が参加して創り上げる一大イベントに発展しました。
最初は菊の花を境内に展示するだけでしたが、大正2年から品評会も行われるように。
昭和24年の戦後の混乱時期にも笠間稲荷の菊が「アメリカ国際菊花展」で最優秀賞ブルー リボンを受賞したことがあります。
現在でも「菊花品評会」や「市民菊花展」が行われています。
笠間稲荷神社の本殿の裏手へ回っていくと、道を挟んだところに「笠間稲荷美術館」があります。こちらも菊まつりの開場です。
お庭にたくさんの菊が飾られていますが、美術館内では菊人形展が開催されています。
菊人形展【中止】
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同時開催されている菊人形展は、毎年テーマに沿った展示が行われます。
今年は境内の数ヶ所に「麒麟が来る」をテーマにした菊人形が飾られていました。
地元有志が育てた菊を使って、葉や花に細工をして人形の衣装としたものを作り、名場面を再現した展示となっていました。
菊まつり自体は入場料無料ですが菊人形展は有料になります。
神事流鏑馬
菊まつり期間中には、走る馬から矢で的を射る「神事流鏑馬」が笠間稲荷神社で執り行われます。
10時からと14時からの2回開催予定。
- 開催期間:
- 開催時間:10:00~、14:00~
- 開催場所:笠間小学校前 特設馬場
かさま門前菊あかり
笠間の菊まつり期間中は、一夜限定「かさま門前菊あかり」という夜の菊祭りが開催されます。
ライトアップされた菊は昼間とひと味違った姿を楽しめます。
- 開催日:
- 開催時間:18:00~21:00
- 開催場所:笠間市内各所
笠間稲荷神社の菊まつり限定御朱印
笠間稲荷神社では、菊まつりの御朱印授与が始まっています。色合いも素敵だし、金の狐のイラストも可愛らしい御朱印ですね。ぜひいただきたい。
菊まつり期間中は通常の御朱印もいただくことができます。(500円)
時間帯や曜日にもよりますが、私が通常の御朱印をいただきにいったときは、待ち時間が約15分ほどでした。
お参りをしてから御朱印をお願いして番号札を受け取り、境内をぐるっと見て回ると良いかもしれません。
笠間稲荷神社の境内の散策が終わって、仲見世にあるお茶屋さんで栗のソフトクリーム発見!美味しかったので栗が好きな方におすすめ!
栗は笠間の名物ですし、秋ならではのフレーバーですね。
【笠間の菊まつり】かさま歴史交流館井筒屋も注目スポット!
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笠間稲荷の菊を楽しんだら「かさま歴史交流館井筒屋」も忘れずに見ていただきたいスポットです。
井筒屋は、明治時代(約120年前)に建てられた旅館で数年前にリノベーションされました。現在は笠間の歴史を紹介する展示や観光案内所などがある施設となっています。
この古い造りの建物と菊装飾がマッチしているし、豪華な装飾で自然と写真を撮りたくなります。
笠間稲荷神社に来たら、ぜひこちらにも足を運んでみてください。
施設情報
かさま歴史交流館井筒屋 | |
住所 | 茨城県笠間市笠間987 |
営業時間 | 9:00~22:00 |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日休) |
地図
日本最古の菊の祭典「笠間の菊まつり」には県内外から多くの方が訪れています。
会場となる笠間稲荷神社へのアクセス方法、駐車場情報をチェックしておきましょう。
笠間の菊まつり会場周辺の駐車場情報
笠間稲荷神社がメイン会場なので一番近い駐車場は神社敷地内にある駐車場です。
しかし、境内の駐車場は25台しか停められません。
普段から参拝者が多く、菊まつり期間中はさらに人出が増えるので、敷地内の駐車場に車を停めるのは難しいかもしれません。(タイミング次第)
近隣にも駐車場が用意されているので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
笠間稲荷神社地蔵前駐車場
神社の駐車場ですが、敷地内ではなく国道355号沿いにある広い駐車場です。
神社の西側に位置しており、徒歩で5分の場所にあるので近くて便利です。
無料なのでこの駐車場を目指す方も多いと思います。
※地蔵前駐車場は11月2日~4日はご利用できません。
公営笠間稲荷駐車場
笠間稲荷神社から約470mのところにありますが、笠間日動美術館の隣にあり、神社とは反対側の坂の上を歩いていくと「佐白山 正福寺」などがあります。
周辺の観光や散策にも立地が良い駐車場です。
収容台数は150台ほどで駐車料金も無料です。
大一駐車場
「大一駐車場」は笠間稲荷神社まで徒歩約5分と非常に近い駐車場です。
45台収容することができます。
ただ駐車スペースがとても狭いとの口コミもあったので、大きな車に乗られている方は注意が必要です。
料金は90分500円、以後30分ごとに100円です。
笠間市営鷹匠駐車場
「笠間市営鷹匠駐車場」は今回紹介する中で最も広い駐車場ですね。
国道355号沿い、240台ほどの駐車スペースがあります。神社までは徒歩で10分ほどのところにあります。
笠間市営荒町駐車場
こちらも同じく国道355号沿いにある駐車場。
120台ほど駐車可能でトイレも完備されています。
神社まではこちらも徒歩10分ほど。料金は通常無料です。
普段は無料の駐車場ですが、菊まつりなどイベント期間中は有料(500円)になるところもございます。
笠間の菊まつり(笠間稲荷神社)へのアクセス方法
所在地 | 〒309-1611茨城県笠間市笠間1 |
車の場合
・北関東自動車道/友部ICより約9分(6㎞)笠間西ICより約25分(16㎞)
・常磐自動車道/岩間ICより約14分(9㎞)
電車・バス
・JR水戸線「笠間駅」より2㎞(徒歩20分)
・市内周遊バス:バス停「稲荷神社」下車で徒歩1分
東京方面からJR常磐線を利用して来られる場合は、JR常磐線友部駅北口の駅前から「かさま観光周遊バス」で笠間稲荷神社へと向かうこともできます。
東京方面から笠間市へのアクセスは、「関東やきものライナー」という秋葉原駅発の高速バスで笠間へ来る方法もあります。
かさま観光周遊バスは、1回乗車100円・1日券が300円なのでとてもリーズナブル!市内を巡る観光もしやすいですね。
30分~1時間に1本の運行が行われているので、時刻表をチェックしながら観光の予定を立てると良いでしょう。
運航は1日8便運行(月曜除く)
※月曜が祝日の場合は運行、翌日運休
笠間市内巡りには、周遊バス以外にも路線バスやレンタサイクルもあります。観光スタイルや時間に合わせてプランを立ててみてはいかがでしょうか。
バス停「稲荷神社」で降りたら、「笠間の菊まつり」が開催されている笠間稲荷神社はすぐ目の前です。
「笠間の菊まつり」と一緒に楽しめるおすすめのスポットを紹介するので、観光プランの参考にしてみてください。
【笠間の菊まつり】門前通りのグルメ&食べ歩き
笠間稲荷神社の前の「笠間稲荷門前通り」には多くのお店が立ち並びます。
笠間のご当地グルメ「いなり寿司」、常陸秋そば、お団子やお饅頭など観光で楽しめるさまざまなグルメが味わえます。
笠間の名物と言えば各お店でいろんな味が楽しめる「いなり寿司」です。胡桃いなり寿司、そば稲荷など人気です。
美味しい茨城県産のお米で作られる日本酒も評判!
笠間市内にも4つの酒造があり、笠間稲荷神社の大鳥居の目の前には「笹目宗兵衛商店」は有料ですが試飲や酒蔵見学もできます。
門前通りの雰囲気も観光や旅行に来たという雰囲気があるから、食べ歩きもより楽しめます。
また、門前通りはカフェも多いので休憩やランチをするのも良いでしょう。
歩道のあたりに小さなやきものアートが並んでいるので、歩きながらチェックしてみてください。伝統工芸「笠間焼」が名産の街らしさが溢れていますよ。
笠間「道の駅かさま」
【Let’s find it! @道の駅かさま】
笠間ならではのコラボレーション✨白く輝く稲田石を使った栗型の車止めが完成しました。お越しいただいた際に、ぜひチェックしてみてください☺
\OPENまで8日/
道の駅かさま
2021年9月16日開業#茨城 #笠間 #笠間市 #道の駅 #稲田石 #車止め pic.twitter.com/XWhakX9ZFX— 道の駅かさま (@d4iZx77WQjiQ1kb) September 8, 2021
2021年に「道の駅かさま」がオープンしました。
笠間の新しいスポットに注目です!
道の駅と言えば、特産品やお土産、新鮮な地元の野菜などを取りそろえる直売所、レストランやフードコートの他に、m栗で有名な笠間ならではの笠間の栗専門店などがありますよ!
施設名称 道の駅かさま
住所 〒309-1621 茨城県笠間市手越22番地1
公式サイト https://m-kasama.com/
佐白山のとうふ屋のソフトクリーム
「佐白山のとうふ屋」はテレビなどでも紹介されたことがあり、笠間市の観光スポットの1つとも言えるお店です。
特にお店で販売されている豆乳ソフトクリームが観光客からも大人気!
豆乳の風味がしっかりと感じられてとてもクリーミーなソフトクリームです。
店内では豆乳ドーナツも人気商品!(これが甘みが抑えられていて、生地もふわっとしていて美味しい)
ドーナッツにソフトクリームをつけながら食べるのもおすすめですよ!
お店から出て来る人はけっこうソフトクリームと豆乳ドーナッツを持っている人が多かったですね。
かさま歴史交流館井筒屋からは約850m。歩いても行けなくないですが、坂道とか多いので約10分とは言え疲れそう…というのが私の印象です。
少し田園風景の中を歩いて行くことになります。
店舗情報
豆腐茶屋 佐白山のとうふ屋 | |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 月曜、毎月第2火曜、年末年始 |
住所 | 茨城県笠間市笠間2810 |
ホームページ | http://www.toufuya.biz/ |
地図
ちなみに私は笠間の菊まつりの後、ちょうどお昼時だったのでお豆腐屋さんで、豆腐と豆乳ドーナッツを買い、ちかくの「森の石窯パン」でパンを購入してお店の外でパンとコーヒーを味わってきました。
笠間の菊まつりで楽しみたい栗スイーツ
茨城県は栗の栽培面積が日本一で、県内でも特に笠間市で盛んに栗の栽培・収穫が行われています。
笠間市内で栗のスイーツを食べるなら人気の洋菓子店「グリュイエール」ですね。
笠間工芸の丘のカフェでもグリュイエールの栗のソフトクリームやモンブランケーキを味わうことができます。
笠間の栗はスイーツだけでなく栗料理でも楽しめるので、こちらのページでおすすめしているお店やお土産もチェックしてみてください。
また、菊祭りとはちょっと時期が違いますが、栗まつりも人気のイベントですよ。
笠間焼の陶器や雑貨
笠間市は「笠間焼」という焼き物の名産地。伝統工芸品です。
「笠間工芸の丘 KASAMAクラフトヒルズ」では、笠間焼の作家さんの作品を見たり、購入することもできます。
笠間を代表する作家約250名の作品が展示されているので、好みの陶芸作家さんを探しやすいかもしれません。
他にも実際に市内の工房へ足を運んでみるのもおすすめ!ギャラリーロードには多くの工房やギャラリーが並んでいます。
陶芸体験
笠間工芸の丘をはじめ、笠間市内には笠間焼の陶芸体験ができる工房がたくさんあります。
色付けやろくろなど体験できる種類があるので、観光・旅行の思い出の品を作ってみてはいかがでしょうか?
世界に一つだけの陶器が作れますよ!
陶芸体験についてはこちらで紹介しています。
【関連記事】笠間焼の陶芸体験情報
施設情報
笠間工芸の丘 | |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日休) |
住所 | 茨城県笠間市笠間2388-1 笠間芸術の森公園内 |
ホームページ | http://www.kasama-crafthills.co.jp/ |
地図
笠間市内の秋のイベント(10月下旬~11月下旬)
笠間の菊まつり期間には笠間市内でも様々なイベントが開催されています。
時期にもよりますが、紅葉も楽しめる時期です!ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
陶とくらし
陶とくらし2020 | |
開催日時 | 11月上旬 |
営業時間 | 9:00~16:00(最終日15:30まで) |
開催場所 | 笠間工芸の丘 特設会場 |
いばらきストーンフェスティバル
いばらきストーンフェスティバル | |
開催日時 | 11月上旬 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
開催場所 | 笠間芸術の森公園 イベント会場 |
11月には大洗町で14万人以上が来場する高級魚のグルメフェスも行われていますよ!
笠間市の春のイベントもかなりの人気スポットなので、来春の観光にいかがでしょうか。
まとめ
今回は歴史ある「笠間の菊まつり」と笠間稲荷神社周辺で楽しめる秋の観光・イベント情報をご紹介しました。
季節の花やお祭りを楽しむのも素敵ですよね。
さらにご当地グルメを味わって、アートにも触れられるという最高な過ごし方ができるのではないでしょうか。
11月中旬からは笠間市でも紅葉も楽しめる季節です。
ぜひこの機会に秋の笠間観光を楽しんでみてください。