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八溝嶺神社(大子町)の年1日限定の御朱印とは?県内最高峰の八溝山に登る

八溝嶺神社 大子町 御朱印
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茨城県の最高峰である大子町の八溝山(やみぞさん)の山頂に鎮座する「八溝嶺神社」について紹介します。

車で山頂まで行くことができるので、登山をしなくても参拝することが可能です。

また、八溝嶺神社の御朱印はいつでもいただけるわけではないので貴重な御朱印です!

八溝山の登山や紅葉を楽しみに来られる方は、八溝嶺神社についてチェックしておきましょう。

この記事で分かること
  • 八溝嶺神社の創建、御祭神、由緒について
  • 八溝嶺神社の境内の様子
  • 貴重な御朱印について
  • 「鵜黒」の伝説
  • 遥拝所について




八溝嶺神社(大子町)の年1日限定の御朱印とは?県内最高峰の八溝山に登る

山頂にある神社というとなかなか参拝しに行くのはハードルが高い気がしませんか?

ハイキングや登山が趣味ではないと気が進まないですが、県内最高峰と言っても高さは1022m。

しかも、道路が舗装されていたり、山頂まで車で行くこともできるので参拝しやすくなっています。

大子町の八溝山へハイキングや紅葉を見にお出かけになる際には、八溝嶺神社についても知っておくとより楽しめますよ!

八溝嶺神社には貴重な御朱印があるのでそちらも要チェックです。

それでは八溝嶺神社の創建や由緒などから紹介していきます。

八溝嶺神社とは

 

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茨城県大子町の標高1022mの八溝山頂に鎮座する八溝嶺神社(やみぞみねじんじゃ)。

八溝山は栃木県と福島県にも広がる山で、山頂は茨城県と福島県の県境線上にあり、神社の社殿は茨城県側に位置しています。

住所は茨城県ですが、現在も県をまたいで信仰がある神社です。

茨城県は室町以降、常陸国(ひたちのくに)と呼ばれていましたが、それ以前は陸奥国に属していました。そのため「陸奥国白河郡・八溝嶺神社」に比定されているそうです。

八溝嶺神社のご祭神

八溝嶺神社には二神が祀られています。

ご祭神
  • 大己貴命
  • 事代主命

大己貴命は国造りをした大国主命と同一視されており、「国譲り」の神話でもお馴染みの事代主命はその次男です。

八溝山は鬼が住んでいたなど伝説も多い山なんですが、「八溝」という名前の由来には諸説ありました。

8つの沢があることから名付けられた、日本武尊の「この先は闇ぞ」に由来しているとなどと言われています。

創建

八溝嶺神社の創建は景行天皇40年(110年)。

日本武尊が東征の際に八溝山の賊を打ち払い二神を祀ったのが始まりです。

延暦16年(797年)には坂上田村麻呂が陸奥国の安倍高麿悪路王の討伐の際に祈願し、大勝したことで宝剣を奉納しました。

 

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境内の「金光明王の石碑」からは、神道だけでなく真言宗や天台宗の関係していることが感じられます。

神道と仏教、そして山岳信仰が混ざっている神社です。




八溝嶺神社の御朱印(年に1度の梵天祭)

社務所は鳥居から社殿に向かう途中の左手側にあります。こちらで御朱印をいただくことができます。

普段は無人社のようです。

社務所はありますが、八溝嶺神社の御朱印は通年いただけるわけではありません。

いついただくことができるのかというと、毎年5月3日の例祭「梵天祭」のときのみです。

御朱印がいただけるのが1年に1度のみというかなりレアなもの!

神社仏閣めぐり、御朱印集めをされている方は余計に気になりません?

その5月3日に行われる「梵天祭」はどのような祭事なのでしょうか。

八溝嶺神社の梵天祭

ぼんでんは、木に金紙や銀紙を貼った長さ1.5m位の鉾を中心に、稲、干瓢(かんぴょう)、芋幹(いもがら)、餅、麻、布などで飾った御幣(ごへい)で、八溝嶺神社の例祭(旧4月17日、現在は5月3日)に奉納される祭りです。引用:大子町文化遺産

山麓の地区から30人ほどでぼんでんをかついで山頂まで登り、拝殿へ納められます。

かつては栃木や福島の山麓からもぼんでんが上がっていたそうです。かつては相当賑わう祭事だったのでしょう。

そして1年上げれば3年続ける習わしがあったそうですが、現在は上野宮の氏子たちが不定期で上げているそうです。

「梵天」というと仏教ですね。神仏習合を感じさせるお祭りです。

八溝嶺林道(八溝嶺神社参道)

 

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表参道の鳥居は、昭和46年(1971年)に再建されたものです。ほとんどの方がここから登って行きます。

紅葉の時期は麓から中腹、山頂付近で紅葉を楽しむことができます。季節が感じられて美しい景色が楽しめますね。

山なので場所によって見頃時期も若干異なりますが。

鳥居付近には駐車スペースとお手洗いがあります。祠や石仏のお参りもしてみましょう。

「八溝 龍虎神」という社殿もあります。

近くにあるのは七福神の大黒さまと恵比寿さま。八溝嶺神社の境内社に含まれておりませんが、何か関係はあると思います。

表参道から山登り

表参道の先はしばらく山登りをすることになります。

車でも登ることができるので途中で停まって景色を楽しめたりする場所も。紅葉時期はカメラを持った方もけっこういらっしゃいます。

鳥居から山頂まではだいたい15分ほどです。

秋の紅葉時期は美しい景色が見られますが、冬場は道路が凍結しると危険なので参拝は控えた方が良いでしょう。

天気や気温などはチェックしておくことも大切ですね。

八溝山のハイキングコースについてはこちらで紹介しています。

【関連記事】八溝山(大子町)のハイキング情報

>>八溝山のハイキングで楽しむ紅葉!初心者コースと見どころ

 

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八溝嶺神社はそれほど大きな神社ではありません。

鳥居の隣には白馬の像が。神馬像があります。(那須町の商店が昭和55年に寄進)

県をまたいだ信仰が現在も続いているのですね。




八溝嶺神社の拝殿

八溝嶺神社 拝殿 石碑 茨城県大子町 八溝山

八溝嶺神社の拝殿。

明治17年(1884年)に新築された120年以上の歴史がある拝殿です。

神社でありながらお堂感もある雰囲気と関東では珍しい岩狛にも注目です。

水戸藩は八溝嶺神社に大して特別な待遇をされていました。

  • 寛永7年(1630年)に初代水戸藩・徳川頼房が参拝し葵の紋を許可。
  • 延宝4年(1677年)に徳川光圀が造営。
  • 徳川斉昭は何度も造営している。
  • 明治2年(1869年)に水戸藩から徳川斉昭の弓が奉納。

こうして時代を経ても崇敬の念は変わらずに続いていました。

幕末期水戸藩尊攘激派(天狗党)の天狗党の乱の頃にはすでに衰退していたため、天狗党は大子へ目指していたともいわれています。

八溝山展望台

八溝嶺神社 八溝山 展望台 茨城県 大子町

社殿の左側にあるのが八溝山展望台

お城のような、というかお城モチーフの展望台です。

実際に八溝山にお城があったわけではないので、観光スポット的な要素でお城のように作られたのだと思います。

展望台が作られて時間が建っているので、古い雰囲気が出ていますが意外と中はキレイで、晴れた日には絶景が見られます。

本当に良い景色が見られるのでぜひ!

展望台からならでは!上から見られるので本殿の形がよくわかるという。神社を見下ろすのは不思議な感じもしますが。

 

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茨城県最高峰の八溝山の山頂にある展望台なので、茨城県の一番高いところにいるということですね。

秋の紅葉が特に美しい場所です。

八溝山には八溝嶺神社だけでなく、歴史のある坂東観音霊場 第二十一番札所「日輪寺」もあるので合わせてお参りしてみてはいかがでしょうか。

日輪寺についてはこちらで紹介しています。

日輪寺は八溝山の中腹に位置しています。

参拝したいけれど、山なので行くことができないという方のために、日輪寺には遙拝所が設けられています。




八溝嶺神社と日輪寺の遙拝所

 

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八溝嶺神社は参拝が難しいので、県道沿いに遙拝所が設置されています。(「遙拝所」とは神社やお寺に参拝ができない方が代わりに拝む場所)

坂東三十三ヵ所でも日輪寺はかなりの難所であるため、省略する人が多かったそうです。「八溝知らずの偽坂東」といった言葉で昔から揶揄されていました。

遙拝所へのアクセス

場所は大子町の浅川地区にある日輪寺の遥拝所へのアクセスは、常陸大子駅からは約2㎞、県道461号と160号を使って北へ進んで行くと見えてきます。県道沿いです。

(八溝嶺神社参道入口からは約17㎞、車で25分)

道路を挟んだところに「真弓神社」があるので、神社を目指してみると見つかります。

大きな鳥居があって近くに賽銭箱があります。

近くの石碑によると昭和57年(1982年)に設置された遥拝所と記されています。

真弓神社
住所 茨城県久慈郡大子町浅川2881




八溝嶺神社に置かれる白馬の像

 

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八溝嶺神社と八溝山の日輪寺には、白馬の像が置かれています。

しかし、なぜここに馬の像?

この地(上野宮)はかつては馬の名産地だったそうでとても深い場所でした。

そして不思議な伝説も残されていました。

鵜黒(うぐろ)の伝説

むかしむかし、現在の大子町の蛇穴に住む農夫が、栗毛の立派な牝馬を飼っていたときのお話です。

ある日、牝馬を洗おうと沢へ来ると牝馬を見つめる一羽の鵜がいました。

鵜を見かけたのはその日だけでなく、沢へ来る度に会うようになって、牝馬は鵜を見ると目を輝かせて近づくようになりました。

それからしばらくすると牝馬は懐妊。「まさか鵜の子どもではないでしょう。」など考えながら月日が経ち、牝馬から黒一色の馬を誕したのです。

鵜のような黒色だったことから「鵜黒(うぐろ)」と名付けられました。

すくすくと育っていく中で、ある日、通りかかった一人の武将が「これは良馬になるだろう」と鵜黒を見てつぶやき、飼い主(農夫)に買い求めた。

農夫は武将に鵜黒を渡すと喜んで去っていったそうです。その武将が那須与一宗高でした。

その後、那須与一崇高は鵜黒に乗って源平合戦に出陣。大将義経の名に従い平氏の掲げた扇の的に見事に命中した。

このような伝説が誕生しています。

日輪寺にも白馬の像があり、下野宮の近津神社には黒い神馬像があります。

子どもがお腹の下をくぐると健康になるといわれています。こうした言い伝えも伝説と無関係ではなさそうですね。

3県をまたぐ八溝山。山頂の八溝山神社は茨城県側に拝殿がありますが、境内に県境が通る珍しい神社もあります。

茨城県と栃木県の県境にある神社「鷲子山上神社(とりのこさんじょうじんじゃ)」です。通称フクロウ神社は金運アップ、パワースポットとしても人気!

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八溝嶺神社のアクセス

八溝嶺神社
住所 茨城県大子町上野宮2119
駐車場 あり

JR水郡線常陸大子駅下車、茨城交通バスにて登山口、徒歩にて山頂まで約8㎞です。車で山頂まで行くことができます。

周辺道路について大子町の公式サイトに記載がありました。

Q.山頂まで車で行くことはできますか。

A.山頂まで車道が整備されておりますので、車で行くことができます。山頂までの道は2ヶ所あり、県道248号(八溝山公園線)と町道1002号(八溝山線林道)がご利用いただけます。マイクロバスでお越しのお客様は、県道248号をご利用ください。途中、道幅の狭い箇所がありますので、走行には十分お気を付けください。なお、冬季(例年12月~3月末)は、積雪等により町道1002号は通行止めとなりますのでご注意ください。引用:大子町

 

大子町の観光スポットなどについてはこちらを参考にしてみてください。

まとめ

大子町の八溝山は山岳信仰のある山ですが、よく考えると人里離れた山頂に神社をよく建てたなと…。昔は本当に参拝するのが大変だったことでしょう。

登山やハイキングで山頂を目指し参拝するのも良いですし、現在では道路も整備され山頂まで車で行くことができます。

秋の紅葉時期なら歩くのがおすすめ!また年に一度の梵天祭に合わせて参拝し、激レアな御朱印を頂いてみてはいかがでしょうか。