今回紹介する茨城県の神社は神栖市に鎮座する息栖神社(いきすじんじゃ)です。
息栖神社は鹿島神宮と香取神宮の二社とも深いつながりがあり、この三社を「東国三社」と呼びます。
実は息栖神社も第15代応神天皇の時代に創建された由緒正しい神社なんですよ。
パワースポットとしても知られるこの神社には、“見ることができた人だけ”に幸運がやってくる言い伝えがある場所も見どころです!
息栖神社の御朱印や御朱印帳をはじめ、パワースポット情報などまとめて紹介します。
息栖神社の御朱印やご利益は?見る事ができた人に幸運が訪れる井戸も必見(茨城県神栖市)
東国三社の中で最も地味!と呼ばれる息栖神社。
しかし、参拝した人からは、“なにもないところです”なんて口コミでも星4つの評価があったり「落ち着ける場所」「癒される」と評判が良いスポット。
神社の参道にお団子が食べられるお店とかがあるわけではないから、鹿島神宮や香取神宮みたいな華やかさはありません。
しかし、参拝してみるとその良さが分かるのではないかと思います。
歴史や見どころ、ご利益などを知ると魅力が多い場所だと分かりますよ。
「息栖神社」とは
- 主祭神:久那戸神(岐神)
- 相殿神:天乃鳥船(アメノトリフネ)・住吉三神
- 創建:応神天皇の御代
- 例大祭:4月13日
第15代応神天皇年間に創建されたと伝えられる歴史ある古社。
その息栖神社は「土地の守り神」として親しみのある雰囲気が感じられます。
鹿島と香取に祭られる二神が武神でありその神剣であるのに対して、息栖神社は、武神の乗り物であった「天鳥舟」というひかえめな存在の神が祭られているせいかもしれません。引用:神栖市観光協会
天鳥舟(アメノトリフネ)は、交通守護のご霊格の高く、鹿島大神の御先導をつとめられた神様です。
国譲りの神話の中で、鹿島神宮のタケミカヅチの先導を行った式神の乗り物と言われています。
そして息栖神社のご神体は一の鳥居の脇にある「井戸」というのも珍しい。海上守護の神様なんだそうです。
息栖神社の御朱印の受付時間や場所は?
神社への参拝した証にもなる御朱印。東国三社へ参拝に来たら、息栖神社でも御朱印をいただきたいですよね!
息栖神社の御朱印は受付が本殿の手前左側にあります。「御朱印受付」と窓に貼ってあるから分かりやすいです。
社務所開設 | 午前8時30分~午後4時 |
御朱印受付 | 午前9時~午後3時30分 |
以前うかがったときには土曜日でしたが、午前中のお昼前には社務所に3,4人の方がいらっしゃいました。
平日はもしかすると人がいない時間帯もあるかもしれません。週末は大丈夫だと思います。
以前はあまりちゃんとした時間が分からなかったのですが、公式ホームページが開設されていました。
ちなみに週末でも混雑はしていないので、御朱印をいただくのに時間がかかる・・・ということはまずないでしょう。
息栖神社の御朱印
息栖神社の御朱印はとてもシンプルです。
「東国三社 息栖神社」の印に墨書と日付。
鹿島神宮の御朱印とは違った雰囲気ですね。
御朱印は神社ごとに全く違うので、いろんな神社の御朱印を見比べたりするのも楽しいですよね。
息栖神社には御朱印帳はある?
息栖神社ではおすすめ、オリジナルの御朱印帳は特に用意されておりません。(記事作成時)
持っていない場合は、鹿島神宮や香取神宮でオリジナルの御朱印帳もありますよ!
最初に鹿島神宮へ参拝すれば息栖神社でその御朱印帳にいただくことができますね。
個人的には木製素材のかわいい御朱印帳がお気に入りです!
最近は通販でもおしゃれな御朱印帳が、たくさんあるのでお気に入りを見つけるのも良いですね。御朱印集めもより楽しくなりそう!
息栖神社はご神体が井戸!一の鳥居と忍潮井
出典:wikipedia
こちらが息栖神社の一の鳥居です。
本殿から少し離れた場所にあります。
とは言っても二の鳥居からすぐのところ、川方面へ少しあるくと道の向こうに見えてきます。(鳥居の先は舟溜まりに)
明治時代から大正時代には利根川を利用した水運が発達していきました。(江戸時代にも水産物、農産物の多くは舟運で運ばれていた。)
息栖の河岸は物資だけでなく、人の行き来も多く、息栖神社の参拝でも賑わっていました。
東国三社を巡る遊覧船もあったので、息栖神社も有名になったそうです。
江戸時代中期に1日平均12隻、年間で約17,000人あまりが利用していたんだとか!
そして、静かにたたずむ一の鳥居の左右は息栖神社の特別な井戸があります。
日本三霊泉「忍潮井」
日本三霊泉の1つの忍潮井(おしおい)という井戸があります。この「忍潮井」が息栖神社のご神体です。
この二つの瓶は「男瓶(おがめ)」と「女瓶(めがめ)」と呼ばれ、1000年以上もの間、清水を湧き出し続けてきたとされています。この忍潮井は、伊勢(三重)の明星井(あけぼのい)、山城(京都)の直井と並び、日本三霊泉の一つに数えられています。引用:神栖観光協会
湧き出る清水を忍潮井(おしおい)と呼びます。
水と人類の関わりの中で最も古い形の井戸ということから、日本三霊泉の一つに数えられています。
碑文によると、忍潮井は男瓶・女瓶と呼ばれる2つの井戸で神功皇后3年(西暦194年)に造られたもの。
あたり一面海水に覆われていたころの話。忍潮井はもともと遷座前の土地にあったそうです。
男瓶女瓶が神を慕って三日三晩泣き続け、自力で川をさかのぼってここまで来た!という伝説もあるんですよ!
「男瓶」と「女瓶」
出典:wikipedia
鳥居に向かって右側の鳥居の下にあるのが「男瓶(おがめ)」で、男瓶は径2m弱、白御影石で銚子の形をしています。
鳥居に向かって左側が「女瓶(めがめ)」です。
出典:wikipedia
女瓶(めがめ)はやや小ぶりの土器の形をしています。
写真を見ていただくと分かりますが、井戸の周りには塀があるので中には入ることができません。(小さい子ども、身長の低い方はちょっと見づらいかも)
男瓶と女瓶を見ることができると幸運が!
井戸の中の男瓶と女瓶を見ることができると、幸運に恵まれる、縁結びのご利益があると言われている。
「えっ、井戸の中なら誰でも見られるのでは?」と思いますが、これがそうでもないんです!
天気に恵まれた晴れの日だけでなく、陽射しが差し込む時間帯、水が澄んでいる時間帯など条件が揃わないと見えないそうです。
そのために、見た人だけが幸運に恵まれると言われています。
「女瓶の水を男性が男瓶の水を女性が飲むと二人は結ばれる」という言い伝えがあり、遠方から来る人もいるそうです。
男女の縁を結ぶご利益があるとか?!カップルで来たら試してみるのもいいかも。
しかし!!残念ですが、飲み水としては認められていないので飲むことはできません!
井戸には鯉が泳いでいたり、陽射しが水面に輝いてキラキラと美しいですが、誰でも井戸の底が見られるわけではありません。
こういう場所を知ると行きたくなりますよね!息栖神社へ参拝に行ったら、ぜひこの一の鳥居にも足を運んでください!
息栖神社は怖い?不思議な場所?
息栖神社は、1000年以上も湧水が出ていたり、井戸の神様の不思議な話があったり、日本神話にも関連する場所なので、パワースポットとしても知られています。
息栖神社を調べていると「息栖神社 怖い」というワードが目に入りました。怖い場所なのか?そんなことはありません。
鹿島神宮、香取神宮の東国三社はパワーの強い神社なので、その強さを怖いくらい感じる方もいらっしゃるのかと思います。不思議な体験をしている方もいるのでしょうね。
息栖神社の境内の見どころ
境内は鹿島や香取神宮と比較すると小さいですが、一般的にはけっこう広い方だと思います。
社殿は火災(昭和)で消失してしまいましたが、神門は江戸時代1847年の造営時のものが残されています。
祭神も武運の神が祀られた鹿島・香取両神宮に比べると素朴な雰囲気ですが、忍塩井以外にも神聖なパワーが集まる場所があります。
ご神木
#息栖神社 #東国三社 pic.twitter.com/yfYTWfkckG
— しま (@shimashimameita) February 12, 2020
社殿の左側にあるご神木。
このご神木である夫婦杉は、樹齢は約1000年と言われています。
息栖神社をずっと見つめてきていますから開運パワーがあふれるスポットです。
力石
#息栖神社#梅#力石#忍潮井#男甕#女甕#日本三霊泉 pic.twitter.com/MG2Vk9GtPl
— HIDE (@lucifer2946) February 3, 2020
芭蕉句碑の隣にあるのが、体と心を鍛える力石です。
祭礼のときに若者たちが力比べをしたと伝えられています。
「この里は 気吹戸主(きぶきとぬし)の 風寒し」松尾芭蕉
水郷地方に松尾芭蕉が訪れたのは、1687年8月14日。
親友・鹿島根本寺の仏頂和尚に招かれ、鹿島の月を眺めた。
このときに、鹿島神宮、潮来長勝寺、水郷地方を訪ねられ、息栖神社にも来たんだそうです。
みや桜
息栖神社行ってきたー。桜綺麗で猫6匹くらいいた🐱#さくら #息栖神社 pic.twitter.com/6pVFbdrBtx
— M🍇 (@Mf_09k) April 2, 2019
みや桜は参道の左側にあります。
神話の国譲りに関係した息栖神社にふさわしく、三笠宮が参拝記念に植樹されたものです。
安らぐ雰囲気が漂います。桜の時期に合わせて行くのもよいですね。
招霊(おがたま)の木
招霊(おがたま)の木も参道の右側にあります。
幸運をもたらす代表的な樹木。精霊の宿る木と言われています。
息栖神社へのアクセス情報
- 住所:茨城県神栖市息栖2882
- 電話番号:047-857-3211
- ホームページ:https://ikisujinja.com/
息栖神社へのアクセス方法や駐車場情報、また息栖神社から鹿島神宮や香取神宮へのルートや所要時間はこちらで紹介しています。
▼息栖神社への詳しいアクセス方法はこちら
息栖神社のアクセス
息栖神社へのアクセス方法を簡単にご紹介します。
電車
電車で来られる場合は2通り。
- JR総武線(成田廻り)小見川駅下車、タクシーで10分
- JR鹿島線 鹿島神宮駅または潮来駅下車、タクシーで20分
だいたい電車の場合は、小見川駅を利用される方がほとんどですね。
高速バス
電車で都内から来られる場合は、高速バスでのアクセスをおすすめしています。
高速バス:JR東京駅八重洲南口より
- 高速バスかしま号(鹿島神宮駅行き)
- 「鹿島セントラルホテル」停留所下車
- 徒歩30分またはタクシーで約5分
- 息栖神社到着
この高速バスが何気に活躍してくれます!
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車
車がもっとも自由度高いので、東国三社巡りをするなら特におすすめです。
東関東自動車道
- 「潮来IC」より15分
- 「佐原・香取IC」より20分
息栖神社の駐車場は?料金は?
息栖神社の駐車場は無料です。
20台以上が停められる砂利駐車場。神社の敷地、二の鳥居のすぐ横です。
大きい駐車場のマークがあり目に入るので迷わないですよ!
普段の週末なら問題なく停めることができるので安心していきましょう。
息栖神社は東国三社巡りがおすすめ
息栖神社だけを参拝するのも良いですが、せっかくなら最強のご利に恵まれるといわれる東国三社巡りがおすすめです。
御朱印は神様の分身ともいえるものですから、三社の神様が揃えば最強のお守りを手にしたようなもの。
最強のパワーに恵まれて、いいことが起こると良いですね!