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県北エリア

【五浦海岸の六角堂】北茨城の茨城百景と五浦の歴史めぐり

五浦海岸 六角堂

 

茨城県北茨城市の茨城百景に認定されている五浦海岸・六角堂を紹介。

県内の海岸の中でも、ちょっと違ったとても素晴らしい景色が堪能できる場所です。

特に大人旅にとてもぴったりな落ち着いた雰囲気がします。

このページでは、北茨城観光でおすすめのスポット「五浦海岸」と「六角堂」を中心に、ニュースポットの五浦岬公園やゆかりのある岡倉天心について、また周辺のスポットなどまとめています。

北茨城市は岡倉天心、横山大観、野口雨情といった方のゆかりの地でもあるので、茨城百景をめぐりながら美術や音楽の歴史にも触れてみてはいかがでしょうか。




【五浦海岸の六角堂】北茨城の茨城百景と五浦の歴史めぐり

六角堂からの五浦岬公園

茨城県北茨城市の五浦海岸(読み方:いづらかいがん)は「関東の松島」の異名を持つ景勝地。

茨城百景の一つであり、さらに日本の渚100選・日本の音風景100選・日本の白砂青松100選にも選ばれています。

五浦海岸 六角堂 入江 岸壁

五浦海岸は、名前の通り5つの入江が連なり、高さ50メートルの断崖絶壁が続いています。

険しい岩に白波が砕け散る風景は日本海の様な雰囲気も感じられる場所です。

五浦海岸 北茨城市

絵画のような透き通る海と岸壁の絶景が楽める。

そしてこの地は、温泉地でもあり、日本近代美術の礎を築いた岡倉天心が愛した場所。

北茨城市を代表する観光スポット「六角堂」は必見です。

五浦海岸・六角堂へのアクセス

JR常磐線・大津港駅よりタクシーで約5分のところにあります。

五浦海岸 六角堂 アクセス JR常磐線 大津港駅

ちなみに北茨城市のJR大津港駅の入口は「六角堂」がモチーフ。




五浦海岸の岸壁に立つ「六角堂」

五浦海岸 六角堂 茨城大学五浦美術文化研究所天心邸と六角堂

五浦海岸の岸壁に立つ赤いお堂が天心の思索の部屋「六角堂」です。(五浦岬公園からの写真)

 

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六角堂へ向かうには、茨城大学五浦美術文化研究所の長屋門から入場します。

屋根が杉皮葺きの長屋門は、歴史的景観として国登録有形文化財に指定されている。

六角堂を紹介する前に、北茨城の五浦海岸と日本の近代美術の礎を築いた岡倉天心の関係について知っておきましょう。

五浦海岸と岡倉天心

岡倉天心(1863~1913)と五浦海岸の関係について紹介します。

岡倉天心は、明治時代に若くして文部省に入り、東京美術学校(現・東京藝術大学)の創設など日本美術の近代化に努めました。国際的視野も広く華々しい活躍もされています。

岡倉天心がいなければ、日本の近代美術の発展はなかったと言われるほどの方だったのです。

そんな時代の先端を走っていた彼が、なぜ茨城県の五浦海岸へ来たのか。

天心は、西洋を追いかけるばかりの近代化の動きにも疑問を持ち始め、「伝統を受け継ぎ、自然と一体になった生活の中でこそ生まれる芸術がある」という考えから、日本美術の新たな地平を切り拓くことにしたのです。

しかし、当時はその考えに周囲から理解を得ることができませんでした。近代化が著しくなっていた東京で彼は孤立していったのです。

都会から離れ、岡倉天心が向かった先がこの五浦だったのです。

この五浦海岸の景観を気に入り、居を構えました。

同時に東京美術学校で教え子だった横山大観ら画家を呼び寄せ、彼らを指導することに。

五浦には、著書『東洋の理想』の一文、「ASIA is one(亜細亜ハ一なり)」の石碑も置かれています。




六角堂のある茨城大学五浦美術文化研究所

五浦海岸 六角堂 外観

六角堂のある場所は「茨城大学五浦美術文化研究所」

天心遺族より管理を引き継いでいた岡倉天心偉績顕彰会から移管され、1955(昭和30)年に茨城大学五浦美術文化研究所が設立されました。

60年以上に渡り、天心遺跡を守られています。

天心邸

 

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研究所内に入ると「天心邸」が見えてきます。

旧天心邸は、移住当初に住んでいた古い料亭の古材を使って造られたと言われています。静かな佇まいの中にもセンスを感じる建物です。

天心邸から木々の中を進み、波音が聞こえる方へ進んで行くと「六角堂」が見えてきます。

観瀾亭(かんらんてい)

五浦海岸 六角堂
六角堂の目の前は太平洋です。

近くに来てみると、本当に岸壁ギリギリのところに立っているのが分かります。

自ら設計して「観瀾亭(かんらんてい)」と名付けました。その名前は「大波を見る東屋」という意味。

名前の通り、六角堂の中を見ると窓からは海を一望することができます。

五浦海岸 六角堂 内観

窓が一枚の絵のように見える。室内はとてもシンプルな作りです。

岡倉天心は、ここで岩に打ち付ける太平洋の荒波を眺めながら、瞑想にふけったと伝えられています。

有名な『茶の本』の構想はここで練られたのだとか。

2011年3月の東日本大震災の津波で六角堂は流失してしまい、茨城大学を中心とした「天心・六角堂復興プロジェクト」によって、約1年かけて当時の姿が再現されました。

今では復興のシンボルです。

このページで紹介している外観の写真は昔のもので、内部の写真は2012年に再建された建物です。

建物内は立ち入り禁止。意外と小さい部屋です。でも窓は大きい!ガラス窓から中をのぞいてみてください。海の上にいるような感覚にも。

 

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荒々しい岩と崖、打ち付けられる波、大自然を目の前にどんな思いで過ごされていたのでしょうか。

六角堂のライトアップ

五浦海岸 六角堂 ライトアップ
日が暮れると六角堂がこのようにライトアップも行われています。

六角堂のライトアップ点灯時間:日没より21時00分まで

六角堂の手前には岡倉天心のお墓も。

天心は1913(大正2)年に亡くなり東京の染井墓地に埋葬。50歳の時でした。

辞世の歌「我逝かば 花な手向けそ浜千鳥 呼びかふ声を印にて 落葉に深く埋めてよ 十二万年明月の夜 弔ひ来ん人を松の影」に込められた遺志が汲まれ、五浦に分骨されたと伝えられています。

六角堂の基本情報

施設名称 茨城大学五浦美術文化研究所(六角堂)
住所 茨城県北茨城市大津町五浦727-2
TEL 0293-46-0766
開館時間 4~9月 8:30~17:30
10・2・3月 8:30~17:00
11~1月 8:30~16:30
※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜(祝日の場合は開館、その翌日が休館)
12月29日~1月3日
入館料 400円(税込)※中学生以下無料
公式サイト http://rokkakudo.izura.ibaraki.ac.jp/




五浦岬公園

五浦海岸 六角堂 対岸

六角堂や天心邸などを反対側から見えるのが「五浦岬公園」です。

反対側からの景色も見事。

右側の崖の上(横山大観旧別荘跡地)の建物は「五浦観光ホテル 別館 大観荘」です。

徒歩で5分ほどのところにあり、園内は散策路が整備されているので、お散歩気分で景色を楽しみに行くことができます。ベンチや屋根付きの休憩所あり。

 

五浦海岸 六角堂 五浦岬公園 展望台▲五浦岬公園の展望台

こちらの展望台は、太平洋越しの六角堂、天心邸などの風景を楽しめるビュースポットです。

断崖に打ち寄せる波の音がとても心地よいリズム。松林に吹く風の音と波音が素敵です。

冒頭でもお伝えしましたが、この波音、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも認定されています。

日本美術院研究所とロケセット

五浦海岸 六角堂 五浦岬公園 ロケセット 日本美術院研究所▲公園内にある映画「天心」ロケセット、日本美術院研究所

五浦岬公園は広く、園内の中磯を見下ろす断崖に「日本美術院研究所」の看板がある木造の建物があります。

こちらは岡倉天心をモデルにした映画「天心」の撮影に使われたロケセットです。

1906(明治39)年、天心によってこの地に移された「日本美術院」を模しています。

「日本美術院」では、岡倉天心とともにここに移住してきた横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山が画業に精進しました。

東京と決別し、後が無い状況だった中で、五浦の雄大な自然を目の前に鬼気迫る姿で絵に打ち込んでいたといいます。その様子はまるで修行僧のようだったとか。

その彼らの絵が近代日本美術を開拓していったという背景も知ると、五浦海岸の絶景にも緊張感のようなピンと張りつめた雰囲気も迫ってきます。

横山大観と言えば日本美術界の巨匠のひとりとして名高く、明治時代〜昭和時代にかけて活躍しました。茨城県水戸市出身。

「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立し、日本の伝統的な技法と新たなテーマを融合させた数々の大作を通して、新しい絵画を作り出した近代日本を代表する画家です。

基本情報

名称 五浦岬公園
住所 茨城県北茨城市大津町五浦
TEL 0293-43-1111(北茨城市観光協会)
時間 見学自由




五浦海岸の老舗ホテル(横山大観旧別荘跡地)

五浦海岸 ホテル 別館大観荘出典:楽天トラベル

断崖の上に見えた建物「五浦観光ホテル 別館 大観荘」も紹介します。

日本画の大家、横山大観の旧別荘跡地に建てられた老舗ホテル。

五浦海岸の絶景を味わいつくせる宿と言っても過言ではありません。

ホテルは、研究所の入口「長屋門」から右方向に徒歩1分で到着することができます。とても近い!

五浦海岸 六角堂 ホテル 別館大観荘出典:楽天トラベル

この華やかなロビーからも海が見える。和テイストでラグジュアリー感のある空間です。

ロビーから旅の疲れが癒される場所。

壁には旧別荘の名残を伝える、大観直筆の書も飾られています。

このホテルのおすすめポイントは、いたるところから太平洋を眺めることができるところ。景色が楽しめるというのも人気の理由です。

 

五浦海岸 六角堂 五浦観光ホテル 別館 大観荘出典:楽天トラベル

8階の海側の和室は目の前に大海原が。4階の大広間からは六角堂と岩山、老松のコラボした美しい景色が見える。

館内の多くの窓で景色が堪能できます。

天然温泉の露天風呂も絶景です。

青空の下で入るも良し、夕暮れ、夜空、朝日…それぞれの時間で素敵なひとときを味わえそうです。

泉質はナトリウムカルシウム塩化物泉。疲労回復、冷え性などの効能を期待できます。

館内の横山大観旧別荘を移築した「大観記念館」では、大観の愛用品も展示されています。

食事も茨城県産の新鮮な海鮮、冬期なら旬のあんこう料理などが楽しめる。

温泉は日帰りでも利用可能。宿泊プランも豊富に用意されているので、チェックしておきましょう。

下記リンクより宿泊プランや予約空状況などが確認できます。

施設情報


五浦観光ホテル本館/別館大観荘 

住所 茨城県北茨城市大津町722
TEL 0293-46-1111
チェックイン 15:00~
チェックアウト ~10:00




茨城県天心記念五浦美術館

五浦海岸 六角堂 茨城県天心記念五浦美術館

五浦海岸・六角堂の近くには「茨城県天心記念五浦美術館」もありますので、天心遺跡をめぐりで訪れてみてはいかがでしょうか。

天心記念五浦美術館は、岡倉天心や、横山大観をはじめとする五浦の作家たちの業績を顕彰するとともに、優れた作品が鑑賞できる美術館として平成9年(1997)に開館しました。天心や五浦ゆかりの画家たちの業績を紹介する常設展示と、近現代の日本画を中心に紹介する企画展が開催されています。引用:観光いばらき

施設情報

名称 茨城県天心記念五浦美術館
開館時間 9:30〜17:00 (入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日休館)
12月29日〜1月1日
入館料 企画展ごとに設定
岡倉天心記念室 一般190円(150円)・70歳以上90円(70円)・高大生 120円(80円)・小中生 80円(50円)
住所 茨城県北茨城市大津町椿2083
TEL 0293-46-5311
公式サイト http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/index.html

北茨城市では、五浦海岸だけでなく「磯原海岸」も美しい景色が見られるので、茨城百景めぐりで訪れてみてはいかがでしょうか。




茨城百景の磯原海岸(北茨城市)

北茨城市 磯原海岸 磯原二ツ島 茨城百景

磯原海岸は、天妃山と二ツ島などの名勝があり、昭和25年(1950)に茨城百景に選定されました。

夏は海水浴や磯遊びも楽しめる海岸です。

太平洋が一望できる絶景ホテルも人気。

野口雨情記念館(北茨城市)

五浦海岸 六角堂 周辺 磯原海岸 野口雨情 石碑 北茨城磯原の海の中にある野口雨情の石碑

磯原海岸の海の中に碑が見えます。野口雨情の石碑です。

北茨城市は、童謡詩人である野口雨情さんの生まれた街。あの童謡「シャボン玉」は、誰もが一度は歌ったことがある曲でしょう。

「作者の名が残らなくても良い、作った詩歌が世の人々に永く愛され歌われるなら、それが本望」と子どもたちのために約3,000もの作品を世に残した素晴らしい方。

野口雨情さんが作詞した童謡や効果は、現在でも子どもたちに歌い継がれています。

野口雨情記念館では、野口雨情の生涯を当時の貴重な資料を展示しながら紹介しています。

施設情報

施設名称 北茨城市歴史民俗資料館・野口雨情記念館
開館時間 9:00 ~ 16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日(祝・祭日のときは翌日)
年末年始(12月29日~翌年1月1日)
入館料 一般:320円
学生:100円(小・中学生は無料)
住所 茨城県北茨城市磯原町磯原130-1
TEL 0293-43-4160
公式サイト http://www.ujokinenkan.jp/

▼北茨城市の観光スポットについてはこちらで紹介しています。

まとめ

北茨城市の五浦海岸・六角堂は、景色がとても素晴らしい場所です。

県内でも特に大人旅がとてもぴったりな落ち着いた雰囲気がします。

北茨城市は岡倉天心、横山大観、野口雨情といった方のゆかりの地でもあるので、茨城百景をめぐりながら美術や音楽にも触れてみてはいかがでしょうか。