茨城県笠間市では、ゴールデンウィークになんと毎年50万人以上が訪れる陶器のビッグイベントが行なわれています。
それは「陶炎祭(ひまつり)」という陶器市です。
同時期に笠間つつじ公園では「笠間つつじまつり」も開催されているので、春の2大まつりでかなりにぎわう注目のスポット。
初めて会場に行ってみるとめちゃくちゃ楽しそうなイベントじゃないですか!
陶器に全く詳しくない私も「陶器市ってこんなに楽しいんだ!」と人気の理由を知ることができました。
ただ、もう少しいろんな情報を知っておけばより楽しめたと思います。
その経験を活かして、ここでは今年の陶炎祭(ひまつり)の日程やアクセス方法、駐車場といった基本情報から、ランチスポットまで紹介していきます。
ゴールデンウィークのおすすめスポットなので、ぜひ参考にしてみてください。
2024年の開催日程などお伝えします。
笠間の陶炎祭(ひまつり)2024年の日程と駐車場情報
茨城県笠間市は、江戸時代から続く伝統工芸「笠間焼」が有名な場所です。
そこで行なわれる陶器の祭典「陶炎祭」は、毎年50万人もの人が訪れ、大変な盛り上がりを見せています。
GWにおすすめの茨城県のお出かけスポットと言えば、ひたち海浜公園のネモフィラが有名ですが、笠間市もかなりおすすめですよ!
陶炎祭とは
「陶炎祭」は“ひまつり”と読みます。
茨城県笠間市の笠間芸術の森公園のイベント会場が開催場所です。
この陶器市では、200軒以上の陶芸家さんや窯元が集まり、陶器ファンから根強い人気があるお祭りです。
実際に行ってみると陶器に全く詳しくなくても楽しめるイベントでした。
私も付き合いで行ったものの、これが意外と並んでいる陶器に興味津々!
笠間の陶炎祭(ひまつり)開催日程・時間と料金
新型コロナウイルスの影響により、通常通りの開催ができずにいましたが、ようやく例年通りゴールデンウィークの開催となりましたね。
会場は例年通りで笠間芸術の森公園です。
開催日程 2024年4月29日(月)~5月5日(日)
開催時間 9:00~17:00
会場 笠間芸術の森公園(茨城県笠間市笠間2345)
入園料 大人500円
18歳以下無料(高校生まで)
障害者無料(付き添いの方1名含む)
会場には、作家さんのテントだけでも200近くあり、ものすごい人の数で、どこからどう見て回ればいいのか分からない。アレ・・・ここさっき見たところに戻った。そんなこともありました!
それだけすごい数のテントです。
だから初めて行く場合はけっこう悩んでしまうかもしれません。
こんなに楽しいイベントなら、行く前に少し調べて行けば良かったと思いましたね。
1分で分かる会場の様子
過去の会場内の様子ですが、全体も雰囲気が1分で分かるのでチェックしてみてください。
陶炎祭の200軒近くある作家・窯元のテント
会場内の案内図を見ても分かるように、びっしりと会場にテントが並びます。
【今日は陶炎祭最終日】
5月5日(日)、7日間に渡った笠間の陶炎祭も最終日!10連休の締めに、陶芸作家さんと触れ合える時間はいかがですか?
ぜひ足を運んで、最後まで笠間焼を楽しんでいただけたら嬉しいです!
午後5時までヽ(^o^)
笠間の陶炎祭https://t.co/7a78oDo8ux#陶炎祭 #ひまつり pic.twitter.com/XqeXd8TCgb
— 茨城県笠間市 (@ibaraki_kasama) May 5, 2019
あつーい(゚A゚;)のでお気をつけてお越しください👒#陶炎祭 #アトリエCicada pic.twitter.com/3EZa2ftS7N
— アトリエCicada (@cicada_2012_zya) May 5, 2019
200軒もある作家さんや窯元のテント。どれも個性的で素敵な作品が並びます。
200軒以上の陶芸家・窯元・地元販売店などが、広大で緑豊かな笠間芸術の森公園イベント広場に集い、個性豊かな店作り と作品でお客様を迎えるという、他に類を見ない陶器の祭典です。引用:陶炎祭
とてもユニークなものがあったり、見ているだけでも本当に楽しいです。毎年ファンの方が訪れる人気作家さんもいます。
人気作家さんの場合、初日からたくさんのファンの方が来るので、遅いとほとんど作品がなかったということもよくあるんだそうです。
ただ、私のように初めて陶器市に行くと、どの作家さんを見ればいいのか分かりませんよね。
端からずっと見ていくのも見応えがあるし、もちろん楽しいですよ!
事前にどんな作家さんがいて、笠間焼ってどんなものなのかを知っておくのも良いかもしれません。
後ほど紹介する陶炎祭で見つけた素敵な作家さんを紹介するので、チェックしてみてくださいね。
「陶炎祭」はグルメテント・屋台もすごかった!
ひまつりは、会場の中央にあるフードコートがかなり充実しています。
陶炎祭ではグルメテントも有名なんですって!軽食から陶炎祭でしか食べられないメニューも並びます。
陶炎祭ブログを更新しました!
《ひまつりグルメ ドリンク編》https://t.co/TkXM0LmspX#陶炎祭2019 #ひまつり #笠間 #きのみの #COFFEFACTORY #ドリンク pic.twitter.com/F3eQ1ibz5I— 陶芸女子 (@TougeiGAL) May 5, 2019
私のイメージでは、夏フェスのフードエリアみたいでした。人気のフードメニューを紹介しますね!
朴葉ピザ
朴葉の葉っぱの上にピザを乗せて焼いた「朴葉ピザ」。ビジュアルも良い!
行列必至の一品です!
ともしび人形焼
この投稿をInstagramで見る
インパクトある人形焼!
思わずちょっと笑ってしまうキモカワな顔をしていて、陶炎祭でも人気のスイーツです。
フードエリアとは少し離れた場所にありました。
人気パン屋のホットドッグ
この他にもガパオライス、多国籍料理、焼きそばなどなど。
笠間らしい名物の笠間いなり、焼き栗、おこわ、お団子、ホットドッグ、クレープなどの軽食もあるし、朴葉ピザも長蛇の列でした!
フードエリアだけでなく、陶芸家さんも飲食店に力を入れていて、テントの中にもカフェを併設していたり、フードを販売している場所もあってなかなか面白いんです!
このグルメテントのエリアも人気メニューは長い列が出来ているので、時間をチェックして早めに行くと良いでしょう。
お酒も販売されているので、うちの母はビールを片手にホットドッグとか楽しんでましたよ!私は焼き栗の甘い香りに誘われてお土産に。
笠間の陶炎祭イベントにも注目!子どもも楽しめる
陶器市は大人が楽しむイメージですよね。
私も年齢層が高めなイベントだと思っていたんですが、これが子どもを連れた家族がめちゃくちゃ多かったんです。
子どもが楽しめるイベントも充実しているんですね!
- 「土面フェスティバル」地元小学生が作った粘土のお面を展示
- キッズランド(フェイスペインティング・ろくろ体験)
といったエリアもあるので、子どもも十分に楽しむことおができます。
昼間だけでなく、夜のイベントも充実しています。ジャズ、アコースティックライブも行なわれているんですって!
期間中のイベント情報についてはこちら↓
園内には子どもが思い切り遊べる「遊びの杜」というアスレチックエリアもあるので、遊びに行くこともできちゃいます。
子どもも1日楽しめますよね。
笠間の陶炎祭(ひまつり)を楽しむ方法と注意点!
初めて陶器市というものを見た私は、正直付き添い感覚だったのでふらーっと様子を見るくらいでいました。
しかし、各テントを流し見ている間に「あれっめちゃくちゃ素敵なカップがある!」と自分好みのものを発見したんです。
すぐに買おうかな~と悩んでて、でもまだまだテントは残っているから「また後で来よう。」そう思って色んな作品を見学していました。
で!最後の方にやっぱりあのカップが印象に残っていて、思って戻ろうと思った瞬間です。
あっ、さっきのカップがある場所がさっぱり分からん。。。
【ご来場ありがとうございました!笠間の陶炎祭閉幕】
7日間に渡って開催された、「第38回 笠間の陶炎祭」がおかげさまで無事閉幕しました。多くのお客さまにお越しいただき、楽しそうに過ごす姿に、関係者一同嬉しい思いでいっぱいでした。
また来年、皆さんのお越しをお待ちしています!#陶炎祭 pic.twitter.com/b6Gvdrzt0U
— 茨城県笠間市 (@ibaraki_kasama) May 6, 2019
そりゃそうですよね。
このテントの数と敷地の広さ。しかも、作家さんの名前とか何も情報が無い。
雨の次の日で足元もドロドロ。もう1度会場を歩く気にはなれず。
ということで結局、再会できずでした。
気に入った陶器との出会いがあったのに、手にすることができなかったこんな私の失敗談。
こんな出会いがあることも予想していなかったので仕方ないですが。
園内マップをチェック!
公式ホームページからは案内MAPがPDFでダウンロードもできますよ!
同じテントが続いているし、人もとても多いので、何処を歩いたのか分からなくなることもありました。
どの場所にあったかチェックしておくのも大切だし、事前にどんな作家さんがいるのかも見ておくと良いかもしれません。
歩きやすい靴で!雨の翌日にも要注意
会場は、芝生・土・石畳など歩きにくい場所が多々あります。
スニーカーなど歩きやすい靴が最適です!
ちなみに過去には期間中雨が降ったりもして、通路やテント内でも足元がドロドロでかなりぬかるんだ状態でした。
雨が降ったら長靴がおすすめ!(特に子どもさんは)
見た目が嫌という場合は、汚れてもOKな靴と予備の靴を持っておくと◎
当日の朝、天気が良くても夕立になることがあるので、念のために折り畳み傘やレインコートを用意しておくと万全です。
(車が近くに停められるとも限りませんので。天気予報のチェックと準備は万端に!)
陶炎祭(ひまつり)のアクセスと駐車場情報
会場となる笠間芸術の森公園へのアクセス方法について紹介します。
車で行き方
<東京方面から>
・常磐自動車道/岩間IC~国道355号線、水戸IC~国道50号線
・北関東自動車道/友部IC~国道355号線のルート
<栃木・群馬方面から>
・北関東自動車道/笠間西IC
電車で行く方法
・JR水戸線笠間駅からシャトルバスで約10分
・JR常磐線友部駅からシャトルバスで15分
JR水戸線笠間駅は、友部駅から水戸線に乗り換えることができます。
各駅からバスで行くことができます。歩いて行くこともできなくはないですが、30分くらいはかかるでしょう。
「かさま観光周遊バス」
市内循環バス
- 陶炎祭会場
- つつじ公園
- 稲荷駐車場
を循環できる周遊バスなので、観光するのに最適です。
大規模臨時駐車場付近からもシャトルバスが運行しているそうです。朝早くは到着できないという場合は、バスをうまく活用すると良いかもしれませんね。
5月3日夜まつり時のシャトルバス増便
5月3日夜まつり時は、シャトルバス増便するようです。
陶炎祭会場発→友部駅行 18:30発、19:30発、20:30発、21:00発の4便運行
夜祭り時は各駐車場へのバスは運行しないので、夜まつりに行く際には、電車もしくは近くの駐車場を利用しましょう。
益子陶器市の会場にも行ける臨時シャトルバス
陶炎祭とほぼ同時期に、益子焼で有名な益子陶器市も開催されています。
実は、笠間「陶炎祭」と益子「陶器市」を結ぶシャトルバスがあるんです。
栃木県のイベントですが、意外と距離は近くそれぞれの会場から直行の臨時バスが運行されています。
2つの陶器市を1日で見て回ることができちゃいますよ!
2つの会場を結ぶシャトルバス
運行期間 | 4/29~5/5 |
片道運賃 | 大人:500円 子供:250円 |
所要時間 | 45分(片道) |
※運賃は現金払いのみだそうです。
電車で行くよりもお得だし、便利に早く移動ができちゃいます。このバスは先着順なので満員だと乗れない場合があります。
またGW期間中なので渋滞など道路状況で予定時刻より時間がかかることもあるので、他に予定などある方は注意が必要です。
バスの運行時刻などについては、益子陶器市・笠間の陶炎祭の各HPで情報を発信されています。
最新の情報が随時掲載されていきますので、チェックしておきましょう。
駐車場や周辺道路は混雑・満車になるのでお早めに!
このお祭りは50万人以上が来場するので、各日で混雑するし、駐車場はすぐ満車になってしまいます。
駐車場は笠間芸術の森公園に、主に北・南・東と3つの専用駐車場があります。
この他にも周辺に臨時駐車場が開設されるので、停める場所はたくさん用意されていますが、それでもけっこうすぐに満車になっているようです。
私は知らずに行ったので、案の定駐車場待ちの行列に適当に並ぶ羽目に。どこの駐車場につながっているのか正直分かりませんでした。
ただ!途中でなにやら駐車場に案内する係りの人が細いわき道のところに立っていて、誘導されたのでそのまま行って見ると、山の中の空き地に駐車場が!
ラッキーでした!
満車の場合は、会場から離れた場所にも大規模臨時駐車場もあります。離れた場所でもシャトルバスを利用して会場まで行くことができます。
市内臨時駐車場に停めて、市内周遊バスで来場することも可能です。
陶炎祭の公式X(エックス)をフォロー!
陶炎祭(ひまつり)の公式twitterアカウントでは、お祭り当日の駐車場の案内もされています。
駐車場の満車・混雑状況などもツイートされているので、ぜひ参考にしてみてください。
会場へ向かう時にはフォローしておきましょう!
笠間焼の作家さんもチェックしておこう!
笠間焼の誕生と言えば、江戸時代の安永年間(1772~1781年)。箱田村(現在の笠間市箱田)の久野半右衛門が、信楽の陶工・長石衛門の指導で焼き物を始め築窯したこととされています。明治に入っても、笠間は19の窯元を数える厨房用粗陶器の産地として知られていました。引用:笠間焼協同組合
江戸時代から続いている伝統工芸の笠間焼。
笠間焼協同組合の公式ホームページで、製品の紹介もされています。
ひまつりのホームページで、出店者の一覧も確認できます。
「笠間焼」って自由度が高い!
ちなみに茨城県笠間市の伝統工芸である「笠間焼」は、特徴が無いのが特徴と言われているから、作風がとても自由です。
デザインも形も質感も・・・。
陶器、陶芸って敷居が高いというか、若い世代からすると身近な感じがしませんでした。
陶器市でイメージが変わりましたね。
すごく素敵で、デザイン性も幅広いから20代、30代でも気に入る陶器は見つかると思いますよ!
笠間焼協同組合さんのホームページには、笠間焼を扱う店舗、イベント情報などが掲載されているので参考にしてみてください。
私も陶炎祭でまた素敵な陶器に出会ったら、今度こそ購入したいと思います♪
「陶炎祭」と合わせて観光したい笠間市のおすすめスポット
陶炎祭で1日楽しむのも良いですが、笠間市へ来たら周辺のおすすめスポットも観光するのもおすすめです。
茨城県陶芸美術館
茨城県陶芸美術館は「伝統工芸と新しい造形美術」がテーマとした美術館。
陶器の展示はもちろんのこと、ジュエリーの展覧会なども行なわれています。
入館料はかかりますが、笠間芸術の森公園内にある美術館なので、ひまつりと一緒に楽しむことができます。
いろんな展示がされているので、何かに詳しくなくてもけっこう楽しめる美術館になっています。
茨城県陶芸美術館 | |
営業時間 | 9:30〜17:00 |
場所 | 笠間芸術の森公園内 |
入館料 | <企画展> 一般:730円 70歳以上:360円 高大生:520円 小中生:260円 |
休館日 | 月曜日 |
ホームページ | http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/ |
笠間つつじまつり
陶炎祭と同時期に開催される「笠間つつじまつり」
4月中旬~5月上旬はつつじの見頃時期になります。
標高143メートル、約7ヘクタールの園内に約8,500株のさまざまな種類のつつじが山一面に植えられています。
つつじまつりもけっこう綺麗で、写真に収めたくなる景色がありました。
こちらもチェックしてみてください。
笠間つつじまつり | |
開催日程 | 4月13日(土)~5月6日(月) |
時間 | 8:00〜18:00 |
会場 | 笠間つつじ公園 |
入園料 | 大人(高校生以上) 500円 中学生以下無料 |
所在地 | 茨城県笠間市笠間616−7 |
笠間稲荷神社
日本三大稲荷にも数えられる「笠間稲荷神社」
年間350万人もの人が参拝に訪れている関東でもトップクラスの参拝者数を誇る神社です。
陶炎祭の時期には、境内の藤棚も見頃になっているのでおすすめです。
仲見世通り、門前通りではお土産、お茶屋、カフェ、お蕎麦屋さんなどいろいろ楽しめるのも魅力的なところ。
観光としても十分に楽しめるでしょう。
神社についてはこちらで紹介しています。
笠間稲荷神社 | |
所在地 | 茨城県笠間市笠間1番地 |
TEL | 0296-73-0001 |
ホームページ | http://www.kasama.or.jp/ |
おわりに
付き添いで陶器市に初めて足を運んでみましたが、陶器好きさんはもちろんのこと、陶器に詳しくなくても楽しめるイベントだったことに正直驚きました!
大人から子どもまで楽しめるイベントで、さらにグルメの充実ぶりも凄いし。
テントを持って来ている方の気持ちも納得です。
笠間市の陶炎祭は、茨城県のゴールデンウィークおすすめスポットの1つになりました!